オープンアクセス

書誌情報作成/図書館情報学/デジタル・ヒューマニティーズ/デジタルアーカイブに関心がある方々におすすめの講演会

2月の18日(土)と21日(火)、連続講演会「TEI (Text Encoding Initiative) × Library が拓くデジタル人文学と図書館の未来」が開催されます。 ケンブリッジ大学の、デジタル図書館の責任者であるHuw Jones氏と中東専門部門長のYasmin Faghihi氏をお招きし…

TEI準拠テキスト作成の入門セミナーを実施します

2022年10月10日、11:00~17:00(昼休みは12:30-13:20くらい)に、オンライン(Zoom)にて、TEI入門セミナーを実施します。 「人文学のためのテキストデータ構築入門」の第2部の第四章を中心に、TEIによるマークアップ手法について解説します。本で独習するこ…

京大OCW閉鎖の件に寄せて:これからの可能性だったものの一つ

京都大学高等教育研究開発推進センターが9月末に廃止されることに伴い、「京都大学オープンコースウェア(OCW)」が閉鎖されるというニュースに接した。実際のところ、これがその後どうなるのかはわからないが、現在知らされている範囲では、とにかくなくな…

日本発のプレプリントサーバJxivに論文を載せてみました

いわゆる10兆円ファンドの運用主体としてますます注目を浴びる科学技術振興機構(JST)が、最近、プレプリントサーバの運用を開始したそうです。その名もJxiv。すでに海外にいくつか著名なプレプリントサーバがあり、国内でも筑波大学が筑波大学ゲートウェイ…

SSH Open Marketplace:欧州の人文・社会科学分野の研究資源カタログはクラウドソーシングのようでした

欧州では European Union’s Horizon 2020 project の下、研究インフラの構築が盛んに行われています。 European Research Infrastructure Consortium (ERIC) を中心として進められているようで、 基本的には理工系の話なのですが、欧州では人文・社会科学に…

日本学術会議の公開シンポジウムで人文・社会科学のデジタル研究基盤がテーマとなります

今度の土曜日、1/22に、日本学術会議の公開シンポジウム「総合知創出に向けた人文・社会科学のデジタル研究基盤構築の現在」が開催されます。 日本学術会議には「分野別委員会」があり、それぞれの委員会が分科会を設置して特定のテーマについて議論します。…

Vue.jsで簡単地図マッピング - その2 マーカー表示編

さて、前回記事に引き続き、 Vue.jsで簡単地図マッピングです。 マーカーの地図上での表示 今度は、マーカーを表示してみましょう。 すでにここまでインストールしたモジュールでマーカーの表示はできますので、あとは タグやスクリプトを書いていけば…とい…

Vue.jsで簡単地図マッピング - その1 準備編(2021/12/13追記)

前回はTEIファイルから地図マッピングをする話でしたが、今回は少し違う角度から取り組んでみます。 最近、JDCatデータのお試し検索サイトというものを作ってみました。 人文社会科学の研究データを総欄できるサイトとして最近運用が始まった JDCatというサ…

人文学研究者必読の第六期科学技術・イノベーション基本計画のポイントを確認してみる

科学技術基本法は、しばらく前までは「科学技術(人文科学のみに係るものを除く。以下同じ。)」という 文言で人文学を除外していましたが、令和3年4月、「科学技術・イノベーション基本法」に変更されて 施行され、これにともない、人文・社会科学が含ま…

「人間文化研究情報資源共有化研究会」への期待

明日、3/12(金)は、デジタル人文学/人文情報学に関する重要なイベントが2つあります。 片方は人文学の研究データの基盤の話、もう片方は研究データをどのように展開するか、というテーマを 扱うようで、この二つが重なってしまうのはなかなか残念なことな…

新規開発されたJ-Stageの全文XML作成ツールにお付き合いした話(その2)

さて、前々回の記事の続きです。前回記事から引用すると、 総合的にみて現在おすすめのワークフロー というわけで、J-Stageで全文XML登載をするにあたって、当方でおすすめの作業の流れは、大体以下のような感じです。 ワードで、全文XML作成ツールに沿った…

新規開発されたJ-Stageの全文XML作成ツールにお付き合いした話(その1)

J-Stageに論文登載をする作業を時々しています。一部にはよく知られていますが、J-Stageは、 学会等に無料でオープンアクセス論文の公開をさせてくれてDOIまでつけてくれるという信じられないくらいありがたいサービスです。 普通はお金を取るものですが、J-…

LMSに教材をアップできればJ-Stageでオンライン論文公開はできるはず

このところ、J-Stageにかかりきりです。あまりお金のない学会の論文誌の編集作業を引き受けてしまっていて、それでいながらちょっと面倒なことに手を出してしまったためなのですが、ちょうどいい機会なので、表題の件について書いておきたいと思います。 「L…

日本学術会議の提言を読んでみる:学術情報流通の現在と未来【総集編】

ここのところ、9回にわたり、日本学術会議の提言「学術情報流通の現在と未来」を読んできました。 このところ、日本学術会議が話題になることが多く、そもそも研究者の間であまり知られていなかったということも広く認識されました。 そこで、日本学術会議が…

日本学術会議の提言を読んでみる:学術情報流通の現在と未来 9/n

少し間があいてしまいましたが、いよいよ、第三章「提言」に入ります。 http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-t297-6.pdf#page=24 ここは、今まで読んできたことのまとめのようなもののようですので、筆者の関心から 斜め読みしつつ気がついた点…

日本学術会議の提言を読んでみる:学術情報流通の現在と未来 8/n

前回に続いて、日本学術会議の提言「学術情報流通の現在と未来」を読むシリーズです。 8回目です。 今回は、学協会の機能強化という話になるようです。 (4)学協会の機能強化に向けて ① 我が国の学協会の現状と将来予測 http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/p…

日本学術会議の提言を読んでみる:学術情報流通の現在と未来 7/n

さて、またまた前回の続きです。このあたりから、より具体的に方策を検討していくようです。 http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-t297-6.pdf#page=18 (3)オープンデータ/オープンサイエンス ② オープンデータ/オープンサイエンス時代の知財リ…

日本学術会議の提言を読んでみる:学術情報流通の現在と未来 6/n

さて、前回記事の続きです。 いよいよオープンデータ/オープンサイエンスの話に突入です。 この節の番号が前と同じになってしまっているのは、学術会議の提言の オーサリングシステムがXML化されていれば大丈夫だった可能性が高いのに…、という、 論文XML化…

日本学術会議の提言を読んでみる:学術情報流通の現在と未来 5/n

前回記事の続きです。もう5回目になってしまいましたがまだ半分終わってないような感じで、 長い道のりですね。 前回は「今後10年間に起こるジャーナル出版の大変革」という節を見てきて、今後10年間の見通しに ついて押さえてきました。その次の節というこ…

日本学術会議の提言を読んでみる:学術情報流通の現在と未来 4/n

前回記事の続きです。今回は、PDFの12ページ目(6頁となっていますが)からですね。 http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-t297-6.pdf#page=12 第二章第三節「(3)日本発のジャーナルの国際競争力向上のための戦略」 は、さらに3つの項目に分けら…

日本学術会議の提言を読んでみる:学術情報流通の現在と未来 3/n

本日も前回の記事の続きです。 今回は10ページ目の真ん中当たりからですね。 http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-t297-6.pdf#page=9 (2)一括契約による学術情報ジャーナル購読問題の解決 これこそ、日本語の学術情報と少し縁遠いところの例の…

日本学術会議の提言を読んでみる:学術情報流通の現在と未来 2/n

さて、前回の記事の続きです。 PDFを途中から開きたい場合は、PDFのURL末尾に「#page=9」という風につけると 9ページ目が開く、という感じなのですが、これはみなさんご存じでしょうね。(もし初耳という場合は 今後ご活用ください)。 というわけで、9頁目…

日本学術会議の提言を読んでみる:学術情報流通の現在と未来 1/n

日本学術会議が急に世間で話題になっています。だからというわけではありません。話題になる前にでたこちらの提言 学術情報流通の大変革時代に向けた学術情報環境の再構築と国際競争力強化 をみんなで読む会をやってみたい、と、提言を見たときから思ってい…