Zoomのミーティング×10を自宅でモニタできるように

今回、とあるお仕事で、表題のような設定をしたので忘れないうちにメモっておきます。

状況としては、Zoomミーティング10件を同時運用するオンライン会議の運営者複数名が、各地の自宅環境において、 Zoomミーティング10件をモニタしたい、というものでした。

Zoomは、もしかしたら高級な契約をするとできるのかもしれませんが、私のできる限りでは、 パソコン1台では1度に1つのミーティングしか出入りできません。パソコン10台を並べれば 10件のミーティングの状況をモニタリングできますが、しかし、運営者が各地に 散らばっている場合、各地にそれぞれ10台パソコンを配備するのは費用的に難しいですし、 そもそも自宅接続だとスペース的にも無理だという人が多いでしょう。

そうすると、どこかでパソコン10台ならべて10ミーティングを集約してYouTubeにライブ配信してしまえば、 運営者の方々はパソコン1台しかなくても自分のZoomミーティングをしながらYouTubeの配信を見れば よいということになります。

パソコン10台並べて集約してYouTubeに…というのも大変そうですが、1箇所でよければ なんとか見つけられそうです。

パソコン10台持ってるのか、、、というのは、かき集めれば実はあった、という人も 結構おられると思いますが、インターフェイスやスペックがそろってないとこういう 時は大変です。そこでレンタルPC屋さんです。これが以外と安く、たとえば パソコンレンタル全国即納 | e-タマヤ を何度か利用したことがありますが、4日前に 見積もりを始めて、往復含めて4日間で、HDMIポート付き(ここ確認大事!)/メモリ16GB/SSD256GB/Win10で、7万円切りました。 個人で出すのは大変ですが、参加者100人だと一人あたり700円、学会参加費のようなものの一部として考えると それほど高額でもないかもしれません。

さて、これらをどう接続するか、ですが、ビデオミキサーなどと呼ばれる類いの 商品がありますので、それを見てみると…ありますね。たとえば、Rolandの以下のものだとHDMI接続で 8台いけます。この機械は大変優れモノなので、このままモニタにつなぎこんで色んなことができちゃいます。 proav.roland.com

ちょっとお高くありませんか…と、やっぱりこういうものはレンタルしちゃいたいですね。

rental.pandastudio.tv

これにざくざくと8本のHDMIケーブルを挿してPCとつなげば8台のPCは一緒に表示できる ようになります。V8-HDで8画面を一覧表示すると圧巻です。

ただ、今回は10ミーティング、ということになっています。このままだと2台分足りません。 さて…ということで、以前から持っていたVR1-HDに登場していただきました。

proav.roland.com

ただ、不思議なことに、この機械は、せっかく3系統の入力を持っているのに、同時に2系統しか表示することが できません。しかも、私は少し前に買ったのでファームウェアが古く、「画面を二つ横に並べる」という機能を 使うことができず、ファームウェアアップデートをする必要がありました。この点、ちょっと注意が必要なようです。 が、VR1-HDユーザのみなさまにおかれましては、アップデートするとその機能が使えるようになりますので 大変おすすめです。

さて、VR1-HDは、合成した映像をUSB3でパソコンに直接流し込める賢い奴ですが、V8-DHもそれができるかと 思っていたらどうもできないようだ!ということがわかって、慌てて秋葉原に駆け込んでしまったのですが、 さすがの秋葉ヨドバシ…と言いたいところ、HDMI出力をパソコンに取り込める機器はほぼ品切れで、 1080pでUSB2.0に取り込む、というやや低スペックなものしか在庫がなく、しかし、YouTubeでは 十分かとも思い、とりあえずそれを入手したのでした。

というわけで、1台のパソコンに、USB接続にてV8-HDのHDMI出力と、VR1-HDの出力、あわせて10台のPCのHDMI出力を取り込めるようになりました。

PC8台 ⇒ V8-HD ⇒ HDMIキャプチャ ⇒ ホストPC

PC2台 ⇒ VR1-HD ⇒ ホストPC

という構成です。

さて、これをまとめてYouTubeに流し込みたい・・・ということで出てくるのが最近注目を集めているフリーソフト、 OBS Studio です。

obsproject.com

このソフトは、YouTubeにライブ配信する時に使われることも多いようですが、「映像キャプチャデバイス」を複数指定することに より、今回のような複数のソースもまとめて取り込むことができます。

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(画面の下の方の「ソース」の左下の+アイコンをクリックして「映像キャプチャデバイス」を選んでから…)

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(いくつかデフォルトのままでクリックしていくとこのダイアログに来ますので、ここで「デバイス」からV8-HDやVR1-HDにあたるものを 選べばそれが表示されるようになります。このPCは別のPCなので表示されてませんが、上記のようにそれぞれをUSB接続しておくと、 それらが自動的に「デバイス」に表示されるようです。大変優秀ですね。)

複数ソースを表示させると、最初は重なっているのでよくわからないと思いますが、パワーポイントの図形のように、 個々の動画ソースのサイズをドラッグで変更できるようになっています。そして、右クリックして「順序」を選ぶと重なり具合を変える こともできます。

というわけで、あとは、二つの映像ソースのレイアウトを適宜変更した上で、YouTubeでライブ配信開始して、関係者の方々に 閲覧用URLをお届けすればOKです。

なお、YouTubeでライブ配信をしたことがない人は、ライブ配信のための登録手続きに24時間くらいかかりますので、その点は よくご注意ください。

ということで、今回は、OBS Studioの便利さに圧倒されたのでした。こういうものまでオープンソースで使えるのは素晴らしいことですね。

40代後半人文系で未だにWeb開発をしている理由

もう50歳がすぐそこにきていますが、未だにWebシステムの開発をしています。開発は若手や企業に任せて、自分は開発資金をとったり発注をしたりする側に まわるべきだ、ということもよく言われます。確かにそのとおりです。

ただ、現状のWeb技術のなかで「自分(達)」は何を求めているのか、それを明確にできないと依頼も発注もうまくできないのですが、 それを明確にするには、現在のWeb技術で何をどこまでできるのか、どこまでやるのにコストはどれくらいかかるのか、ということを 把握しておかないとうまくいきません。そもそも我々(この場合人文学者)は、どういうことをしたいのか、どういうものがほしいのか、 ということを、開発する人に正確に伝えるための言葉を、おそらくまだ持っていません。私自身も、そうです。そうすると、 作ってほしいものを無駄なコストをあまりかけずに作ってもらうということは非常に難しい、というか、成功率の低い話に なってしまいます。

このような状況だと、とにかく技術的なことがわかる比較的若い人を連れてきて、人文学の素養を身につけてもらうということが まず思い浮かびますが、人文系の金銭感覚だと、技術的なことがわかる良い人に巡り会える機会は極めて稀です。 極めて稀な、おそらくは十数人くらいの方々がこの業界で活躍してくださっていますが、はっきりいって全然人数が足りません。 一方、人文系でも時々技術的なことがわかる人やわかるようになろうとする人が出てきてくださいまして、 その場合、「我々がほしいもの」は割とわかっていますし、それをわかろうとする動機付けは非常に 強いので、そういう方々はとてもありがたいことですが、こちらも同様に極めて稀です。

成果がある程度見えるようなことであれば若い人達にお願いしてしまってもよいのですが、 「これから使えるようになるかもしれない技術を試してもらう」のは、本人は面白がって やってくれる可能性は高いのですが、実はうまく使えなかった場合、キャリア形成にとってあまりよくありません。 技術系の方々であればリカバリはある程度効きそうですが、人文系だと、コンピュータ関係のことで大きな回り道をして しまうのは本当に単なる無駄になってしまう可能性が高く、それが遠因となって(本業に割く時間が減ってしまう のに達成感が得られないということになるので)研究自体を諦めてしまうこともあるので、 個人的な経験からも、それは極力避けた方がよいことだと思っています。私の場合、 周囲の人や指導者に恵まれたため、正規の計算機科学のカリキュラムは受けなかったにもかかわらず、 初期の学習段階から、Web技術、Unix技術、SQL、標準規格、といった今でも通用する事柄を 学ぶことに時間を割くことができ、情報技術習得に関して回り道をしたという感覚を持つことは ほとんどなかったので、その点はありがたいことでした。(しかし、研究を 諦めるということが人生にとって不幸であるとは限らず、当人にとってはむしろ幸福に つながる場合も少なくないので、これはあくまでも、研究を広めたいという立場からの 話です。)

また、たとえば、直近の大きなものでは IIIF がありましたが、自分がIIIFを試し始めた頃は、まだ欧米でも 人文学者はほとんど参画していなかったので、何にどこまでどう使えるのか、ということを 仕様を見ながらオープンソースソフトを試しつつ確認して、実際にシステムを構築してみる、 ということをする必要がありました。IIIFに関しては、いけそうだという確信はありましたが、 1度目に試した時はあまりうまく使えず、1年ほど後に、その時の課題が解決されたようである のを見て2度目に試してみて、ようやく、 他の人にもすすめられると確信できたということがありました。 そういうことを若い人に頼んでみて、「やっぱり使えないみたいだ」ということになって しまうと被害甚大なので、まずは自分で試してみたのでした。IIIFに関しては、まあまあ良い感じになった のを確認できた後にブログや論文書籍等で 一通りみなさんと情報共有を行ったというのは、このブログの読者の方々もご存じかと思います。

もちろん、かなりお金があるのなら、まずはコンサル会社に頼んでみるという手もあるのかもしれないのですが、 コンサル会社も、良い担当者にあたればいいのかもしれませんが、こちらのニーズを把握して 対応する技術も調査して…というところまで、満足にやっていただくには相当なお金がかかりそうです。

というわけで、とりあえず我々のニーズと現在のコモディティ化したWeb技術のせめぎ合う ギリギリのところを探るには、自分でやってみるのが早道であり、その成果をみなさんと共有するのがよいの だろうかと思って、結局、未だに自分で開発をしてしまっているところです。

では、こういうことをしているのは世界に自分だけなのか、というと全然そんなことはなくて、 特に、Text Encoding Initiative Consortium(TEI協会)では、30年前からまさにそれにコミュニティとして 取り組んできていて、最近は日本語も含め各言語文化圏の事情にあわせた対応をしていこう という流れが強まっているので、そこでの蓄積をうまくこちらにも持ってこれれば だいぶん楽ができると思います。人文学としてもエンジニアリングとしても、彼我の文化の 違いは大きく、そのまま持ってきても通用しないことが多いかもしれませんが、 その点も含めた「翻訳」を行っていくことで、なんとかなればと思っているところです。

という風にして、自分を納得させながら(というのは、書いてみてうまくいかないのでデバッグをする… ということを延々と繰り返すのはこの年になると精神的に結構来るものがありまして…)、ここのところ、日々、vue.jsというWebの 「ユーザーインターフェイスを構築するためのプログレッシブフレームワーク」に 取り組んでいるところなのです。それまで使っていたjQueryという仕組みからの 移行を検討していたタイミングだったのですが、出張がほとんどなくなったために、一つの作業に 長時間集中して、バグ修正や動作確認も少し細々できるようになったので、 これを機会にとじっくり時間をかけて取り組んでいます。vue.jsは、もう「新しい」と言える ものではないのですが、元々私は、ある程度「枯れた」技術にならないと手を出さない ことにしているので(Webに手を出した95年は、すでにWebが始まってから4~5年経って おり、TEIは開始後15年くらい、IIIFに手を出した時も開始後4年経っていて、いずれも、一般にはそれほど広まって なくても、コアな層にはすでに広まっていました)、Webエンジニアの世界では 非常に広まってきていてそろそろ良いタイミングではないかと 思ったところだったのでした。

いくつか書かねばならない原稿もあるので、こればかりやっているわけにもいかないのですが、 ブログの方は、もうしばらく、vue.jsや現在勉強していることに関する意味不明な メモが連なっていくかもしれませんが、いずれ、今作っているものを公開できたら、 ある程度わかりやすい解説記事のような形にしていこうと思っておりますので、しばし ご容赦いただけますと幸いです。

今日のハマりどころと抜け出しどころ:jQuery ⇒ vue.jsな日々

今日も、あんまり vue.js は関係ないのですが、OpenSeadragonを組み込むのは割と簡単でした。

vue-openseadragonっていうのもあって、それだとreactiveに扱えそうなのですが、 組み込まれているOpenSeadragonのバージョンが一つ前なので、やめて、オリジナルを そのまま組み込みました。 src/App.vueに

import OpenSeadragon from 'openseadragon/build/openseadragon/openseadragon.min.js';

っていう風にすれば組み込めました。あとは普通にmethods:以下のどこかに書いていけば いいようです。

複数画像を読み込ませる時は tileSources: に複数のタイルソースを書いていけばよく、 たとえば、info.jsonファイルのURLを配列で列挙していくことになります。これも reactiveにできるのかもしれませんが、今のところあまりメリットを想像できなかった ので、とりあえずtileSources:の中身はmethodsの中で完結させています。

それから、OpenSeadragon、ローカルファイルでも、ファイル名を指定するだけで読み込める んですね。本日、主に試していたのはその機能に関することでした。 ユーザ側が混乱しないか注意する必要がありそうですが、これはこれで活用したい ところです。

jQueryをやめてvue.jsに取り組んでいてハマったところ

詳しくはまた別途書くとして、とりあえず、10年以上jQueryを使ってきて、とうとうvue.jsに切り替えることにして一からサイトを作り直している際に色々なところにハマったので、忘れないようにメモ。vue.jsでハマったというより、jQueryをやめたことでハマったということとか、単に忘れていたこととかですが。(しかも断片的すぎて読者の皆様にはあまりよくわからないかもしれませんがご容赦ください)

  • v-showはDOMをそのまま残してdisplay:none的なことをするようだがv-ifはいちいちDOMを書き換える模様。

  • v-* エレメントやvueのアプリとして組み込んだものは実際に表示される際にはエレメント名が変更される (多くはdiv等の一般的なものになる)ので、普通のJavascript関数からDOM操作しようとするとそのまま 指定することはできないので要注意。

  • 仮想DOMの値の中に直書きしたエレメントを普通のJavascriptでDOM操作する場合、 仮想DOM設定後、すぐには操作できないので注意が必要。

  • event.preventDefault() はJavascriptのメソッドなので普通に使える。

  • element.setAttribute() は、つけたelementに直接作用する。左辺で受けるとうまくいかない。

  • OpenSeadragonの表示用divエレメントは縦サイズを決め打ちする必要あり。相対サイズ(%)も許容しない模様?。

  • Right-to-Left pagingのために OpenSeadragonのページ遷移ボタンの左右を入れ替える場合は

if(r){this.paging=new m.ButtonGroup({buttons:[this.nextButton,this.previousButton] のあたりでButtonGroupの順番を入れ替えて画像も左右を入れ替えればOK。

まだまだ続きます…

3Dでミーティングしたり展示室作ったりしてみましょう?

昨日からご紹介している、MozillaがリリースしたHubs Cloudですが、元々はこちらのサイトでMozillaが使えるようにしていたバーチャルルームを、先月末にどこのサーバでも簡単に設置できるようにした、ということのようですね。ですので、操作に関するドキュメント等はそれなりにそろっているようで、バーチャルリアリティを扱う学会等ではこれをオンライン学会やオンラインポスターセッション等に使ったりしたことがあったようです。

とはいえ、よそに置いてあるサーバで帯域やCPUパワーなどを一定時間確実に使用できるようになっていないと、大規模な会合はちょっと 難しいですね。また、そもそも、必要があればかなり大規模なマシンパワーを用意したい時もあるかもしれません。Hubs Cloudは、 そういった諸々の要望に対応できるものなのだろうと思っているところです。

さて、前置きが長くなりましたが、できることや、操作の仕方など、いくつか確認してみましょう。

アバターを選べる

自分のアバターを、Hubs Cloudサーバが提供する選択肢の中から選択できます。このときに、名前の変更もできます。

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アバター選択と名前の変更

上記の操作は、ログイン時に行いますが、ログイン後、部屋に入って操作している時でも、以下のように左上のハンバーガーアイコンを クリックして出てくるメニュー中の「Set Name & Avatar」をクリックすると変更できるようになっています。

アバターの選択肢は基本的には管理者側が用意するということになりますが、Hubsの 公式サーバにテンプレートがあって、Hubs Cloudをインストールするプロセスで簡単にインストールできるようになっています。(一応、自分で作ってもいいようです)

シーンの概観を選べる

シーンの外観もテンプレートが色々用意されています。部屋やドーム、牧場など、なかなかのバラエティです。部屋の管理者側は 自分の好きな概観を選ぶことができます。たとえば、以下のような感じです。

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ドームの概観

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ドームの内部

自分のコンテンツ(画像、PDF、3Dオブジェクト等)を設置できる

上の画像のように、部屋の管理者は、画像やPDF、3Dオブジェクト、Webページ、動画、自分のPCウインドウ等をシーンの好きな場所に設置できます。自分のPCウインドウ以外は、 基本的にはブラウザ画面にドラッグ&ドロップすればOKです。管理者が許可設定をすれば 参加者もできます。3Dオブジェクトは.glb 形式のみ対応しているようです。たとえば、スミソニアンのトリケラトプス 化石の3Dを取り込んでみたのが以下のものです。

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自分のPCウインドウの取り込み、というのは、まさに色んなウインドウを取り込めます。たとえば以下のようにZoomのウインドウを取り込むことができますが、この場合、 Zoom映像をそのままリアルタイムに流せるようです。(ネットワークやマシンへの負荷はあまり考えないようにしましょう…)

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Zoomウインドウの取り込み

YouTubeのURLを入力するとYouTubeも表示できますし、Webページも同様にして表示可能です。

取り込んだコンテンツの閲覧・調整

取り込んだコンテンツは、色々な形で閲覧できます。たとえば、右上のアイコンをクリックすると、以下のようにリストされます。

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取り込んだコンテンツのリスト

リストの内のいずれかをクリックすると、以下のような感じで操作できるようになります。

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コンテンツの操作1

ここでは、Open Linkをクリックするとそのコンテンツそのものがブラウザの別タブか別ウインドウで表示され、 Show Backgroundをクリックすると、そのコンテンツの背景が表示され、Go Toをクリックするとそのコンテンツの場所に移動して(ちょっと遠くてもワープしてしまいます。他の 人から見ると、ぱっと急に消えたように見えそうです)、removeをクリックすると、コンテンツが削除されます。pinボタンは、コンテンツがふらふら動かないように、 間違って動かされないようにピン留めしておく、ということです。これをクリックしてピン止めされると、以下の画像のようになります。

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コンテンツの操作2

コンテンツのサイズや回転などを設定したい場合には、キーボードの「タブ」を押しておきます。そうすると、操作したいコンテンツにカーソルをあわせた時に、 以下のようにメニューがあらわれます。

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コンテンツの操作3

上記画面にて、コンテンツを拡大縮小したいときは以下のボタンをドラッグして調整し、

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コンテンツを回転させたいときは、以下のボタンをドラッグします。

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他の参加者とのコミュニケーション

これには、チャットと声でのやりとりとの二つの方法があります。チャットは画面真ん中下にあるチャットウインドウを使うだけです。声でのやりとりは、アバター同士が近いと声が大きく聞こえ、遠くなればなるほど声は小さく聞こえます。これはポスター発表には向いている機能ですし、それ以外にも応用範囲は広そうです。

今回はここまで

・・・というように、結構色んなことができるようです。疑似ポスターセッションはもちろんのこと、学会のペーパー発表セッションや、 博物館・美術館等のバーチャル展示室、 データベースの紹介ルーム、大学教員のオフィスアワーなど、あれもこれもと思いついてしまいますね。しかし、実際にやって みないとピンとこないことも多いと思いますので、 本日(5/9)の12:30-13:30、スケーラビリティのチェックも兼ねて、集まっていただく機会を設けます。もしご興味がある方はTwitter等でご連絡くださいませ。

なお、これだけ色々なことができるようですと、マシンやネットワークへの負荷も結構大変かもしれません。筆者の環境は、たまたまそんなに悪くないのでなんとかなっていますが、 なんともならないところはなかなか大変かもしれません。近い将来には大体解決していると思いますし、解決してほしいとも思っております。

3Dミーティングツール? Hubs Cloud がすごすぎて呆然

最近、バーチャルオンライン会議について色んな人と話をするのですが、リアルでもバーチャルでも比較的よく会う米国人の友人が、昨日、もうバーチャル会議飽きたからこういうのどうだ、と言ってきたのが Hubs Cloud でした。

hubs.mozilla.com

ググったらこんな風に紹介されたりもしていたのですが、

www.moguravr.com

いや、あの、もじらさん、金なくてライバルのはずのぐーぐるさんに出資してもらってなかったっけ、何やってんの…と思ったのですが、 何かもしかしたら結構すごいものになっているのかもしれないとも思い、どうも自分のところでサーバ(というか バーチャルルーム?)を立てられるようだったので、たまには人柱になってみるかと思ってちょっと試してみたのでした。

まずはインストール!と思って色々みてみましたが、設定箇所が多そうである一方、AWSで割と簡単に設定できるようだったので AWSにてインストールしてみました。ついでにドメインもとった方が設定しやすそうだったのでドメインもAWSで 取得して…最近はすごく簡単に複雑な設定ができるようになったんだなと思いながら…、とにかく、英語ですが、 マニュアル通りに手順を踏んでいけば、AWSなら確実に誰でもインストール&設定できる程度の親切さになっていました。

インストール後は、アバターとかシーンなどの後付けデータを追加して…Google Chromeでアクセスしてみました。最初はちょっと わかりにくかったのですが(これは多分私がもうこういう新しいインターフェイスに習熟しにくくなってしまって いるためだと思います)、何かこう、えらく色んなことができるようだということがわかってきて驚愕してきました。 いや、VRやってる人にとっては技術的には当たり前だと思うのですが、しかし、これがどうやらオープンソースソフトウェアで できるようになっていて、誰でも割と簡単に自分のサイトにセットアップできるようであるということに圧倒されてきたのです。

とりあえず何にそんなに驚いているかというと、

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Hubs Could

最近、動画をあれこれいじるようになってきたので、どういう動画がとれるのかなと思って少し試してみたのですが、まずは上の動画をみてください。 室内にカメラを登場させて、室内のアバターの動きを撮影することができるのです。上の動画は、すでに撮影した動画をカメラの横に置いて、さらに もう一つ動画を撮ろうとしているところです。

では、このカメラで今度は何をとってみたのかと言えば、以下の動画です。

youtu.be

アバターと一緒に、おっさんが映っている画像がありますが、これ、PCのカメラ映像を室内に表示させて、さらにそれを室内のカメラから動画撮影できるんですね。 アバターもおっさんも動いてますが、つまり、そういうことです。これができると、色んな事が一気にやりやすくなりそうです。(操作も少しだけ複雑でちょっとだけハードルがあがってしまいますが)

もちろん、手持ちの画像を室内にアップロードすることもできます。たとえば、以下のような感じですね。

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hubs could 自分の写真アップ

アバターとして色んな人が参加して、それぞれに色々コンテンツをアップして見せ合ったり、チャットしたり対話したりできるような感じですし、 バーチャルミュージアム的なものも作れそうですね。 最近、任天堂スイッチの『あつまれ 動物の森』で美術館等のデジタルアーカイブコンテンツをIIIF経由で取り込めます、ということが話題になってましたが、 これなら、任天堂スイッチを買いそびれた人でも楽しめそうですね(『あつまれ 動物の森』とは意義は全然異なるわけですが、まあそこは置いておきまして)。

automaton-media.com

今回は一人でインストールしただけなので、この後、他の人が参加するとどういう風になるのか色々試してみたいところですので、今度の週末にでも、 どなたかご協力をいたけますと大変ありがたく存じます。スケーラビリティ的なことも確認してみたいなと思っておりますので。

いや、しかし、しばらくフォローしてない間に、ほんとに変わっていくんですね。着々と開発を続けられた開発者&関係者のみなさまに深く感謝しつつ、 どういう風に(学会に)使えるか、色々検討してみたいと思います。もちろん、授業とか簡単な研究会、オンライン飲み会なんかにも幅広く使えそうですね。

Zoomで参加者リストやチャットも録画する

Zoomにはレコーディング機能がついていて、保存したらすぐにmp4で保存してくれるということで、この利便性は筆舌に尽くしがたいものがあります。一度レコーディングしながらオンライン授業を実施すれば、あとはそれをどこかに載せておいて受講生から見られるようにしておくだけでオンデマンド配信の教材になります。…というのはちょっと安直すぎることもあるかもしれませんが、色々な操作をZoomの「画面共有」でやってみせて、それをあとから見られるようにしておけるというのは、オンライン会議システムとしての特徴がクローズアップされるZoomの、少し隠れた名機能ではないかと思っております。実際、かなり活用しています。

ただ、一つ難しいことがありまして、それは「Zoomの使い方をZoomで記録する」ことです。というのは、これまで試してみた限りでは、Zoomのレコーディング機能では「チャット」や「参加者リスト」も一緒に映し込んだ状態での録画ができないようなのです。そうしますと、「このタイミングで参加者リストにカーソルをあわせてこのようにミュートを解除してみましょう」というような操作の説明をZoomでは録画できない、ということになります。

しかし、なんとかして、録画したいというニーズはあるでしょう。筆者は今回、とある学会のオンライン開催のためにデモ動画を作ろうとして、この問題に突き当たったのでした。

そもそもZoomも画面も同様にデジタルなのですから、なんとかして録画できるはずです。実は筆者は、以前に東京大学人文情報学部門の大向一輝先生とともにZoomの使い方動画を撮ったときに すでにその問題を一度クリアしていたのですが、そのときはビデオミキサーを通すという大技を使いましたので、Zoomでの録画のような手軽さとはかけ離れたものであり、出先でちょっと 録画する、というようなことには使えなさそうな方法です。一応、後ほどそれについてももう少し説明しますが、やはりパソコンだけで完結する、なるべく簡単な方法を目指したいところです。

Windows10の現行版限定の方法なのですが(MacOSだともっと簡便な方法があるかもしれません)、まず、Zoomのウインドウを選択して前面に出しておいてから、Windowsキーを押しながら「G」を押すと、ゲームバーが開きます。ここで任意のウインドウの録画機能というのがありますので、録画ボタンを押すと録画が始まります。ただ、ここでマイクボタンにも注目しておいていただきたいのですが、この状態だとこのままですと自分の声が入らないので、

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以下のように、マイクボタンをクリックして、マイクをONにしてください。そうすると自分の声も録音されるようになります。(ただし、結構ノイズが多くて難儀しました。マイク等に工夫の余地があるかもしれません。)

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ここで自分のマイクの音のノイズに困ってくると、Zoomのノイズキャンセル機能の良さ(まあまあ良い)を実感することになるかもしれません。

が、それはともかく、ここで録画した動画は「ビデオ⇒キャプチャ」のフォルダにデフォルトでは保存されるようですので、そちらを開いていただけば、 録画されたものが見えるはずです。

もし、自分のマイクの音のノイズの解決がどうしても難しいという場合、もう一台のWindows10マシンをZoomミーティングに参加させて、そこで録画するという 方法もあります。ただ、参加者リストやチャットを操作しながらその画面を保存しつつ自分の声も…という場合には、パソコンを2台ならべて操作して、 操作と録画は片方で行いつつ、声だけはもう1台のZoomミーティング参加させたマシン経由で出す、という方法もあるかもしれません。あるいは、 顔も出したければ…といった案配で、2台目をうまくつかうと色々なことができるようになります。

苦労の成果…は非公開動画ですので、キャプチャ画面を出すのもちょっと、というところです。残念ながら。いずれ公開できるようになることがあればと思っております。

一方、ビデオミキサーを使った撮影の方は、Roland Pro A/V - VR-1HD | AV ストリーミング・ミキサー というのを用いました。ノートPCのHDMI出力から このビデオミキサーに画面を出力した上で、ビデオミキサーからさらに他のPCにUSB接続で映像を戻して、そちらのPCで録画する、ということになります。 ビデオミキサーは複数台のHDMI出力の機械を接続して切り替えたりpicture in pictureで表示することもできますので、夢は色々と広がります。 この場合、音声に関しては、また別のラインからとった方がいいかもしれません。このやり方の方は、まさにZoomでのオンライン講義のやり方、という ことで録画したものが公開されています。すでにご覧になった方もおられるかもしれませんが、 そういう機材を用いるとどのように撮影できるのか、という観点で見ていただくとよいかもしれません。

www.youtube.com