デジタルアーカイブ

それでも高度なデジタルアーカイブを提供したい時は:「一次公開」「二次公開」とIIIF

以下の、前回記事の続きです。 digitalnagasaki.hatenablog.com こちらの記事では、新しいことや難しいことをすると大変だ、という話ばかり書きましたので、がっかりした人もおられるかもしれません。 たしかに、良コンテンツを持っているところでなければ高…

「デジタルアーカイブ」構築のロジと専門知識

いわゆる「デジタルアーカイブ」があちこちで構築されるようになってずいぶん経ちます。ジャパンサーチが登場したことで、とりあえず構築した後にメタデータを提供すれば、利用者に発見してもらえる可能性も高まってきました。これからますますデジタルアー…

デジタルアーカイブのためのプログラミングレッスン:第7回を追加しました。

デジタルアーカイブのためのプログラミングレッスン、ということで、国立国会図書館のNDLデジタルコレクションを対象として、主にIIIFのデータを扱うことを目指した基礎的なプログラミングレッスンの教材を作成中です。ようやく第7回を追加しました。ここま…

デジタルデータの長期保存:iPRES2022 基調講演の日本語訳が公開されました

デジタルデータはなくなってしまいやすい…という話を時々耳にします。実のところ、紙媒体と同じくらいの手間をかけてよいのであればデジタルデータの持続可能性は十分に高いと思うのですが、そうだとしても、よりよくきちんと長期保存するためには何らかのル…

AIの助けを借りて蔵書印を解読/蔵書印ツールコレクションの公開

このたび、一般財団法人人文情報学研究所より、「蔵書印ツールコレクション」が公開されました。 https://seal.dhii.jp/ 構築の経緯など、詳しくは「蔵書印ツールコレクションについて https://seal.dhii.jp/about/」をご覧ください。 このツールコレクショ…

書誌情報作成/図書館情報学/デジタル・ヒューマニティーズ/デジタルアーカイブに関心がある方々におすすめの講演会

2月の18日(土)と21日(火)、連続講演会「TEI (Text Encoding Initiative) × Library が拓くデジタル人文学と図書館の未来」が開催されます。 ケンブリッジ大学の、デジタル図書館の責任者であるHuw Jones氏と中東専門部門長のYasmin Faghihi氏をお招きし…

人文学のためのテキストデータ構築の国際デファクト標準、初の日本語による入門書

https://bungaku-report.com/blog/2022/07/tei1.html 初めての日本語によるTEIガイドラインの入門書が刊行されました。『人文学のためのテキストデータ構築入門』[1]というタイトルで、株式会社文学通信によるものです。TEI ガイドラインは、人文学のための…

デジタルアーカイブ学会賞授賞を機に『日本の文化をデジタル世界に伝える』を改めてご紹介

昨秋、『日本の文化をデジタル世界に伝える』という著書を刊行した。このブログでは刊行の経緯について触れたことがあり、また、大学院生の方々による紹介記事を掲載したことがあったが、内容について、自分ではあまり触れなかった。この本が、ありがたくも…