2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

日本学術会議の提言を読んでみる:学術情報流通の現在と未来【総集編】

ここのところ、9回にわたり、日本学術会議の提言「学術情報流通の現在と未来」を読んできました。 このところ、日本学術会議が話題になることが多く、そもそも研究者の間であまり知られていなかったということも広く認識されました。 そこで、日本学術会議が…

日本学術会議の提言を読んでみる:学術情報流通の現在と未来 9/n

少し間があいてしまいましたが、いよいよ、第三章「提言」に入ります。 http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-t297-6.pdf#page=24 ここは、今まで読んできたことのまとめのようなもののようですので、筆者の関心から 斜め読みしつつ気がついた点…

日本学術会議の提言を読んでみる:学術情報流通の現在と未来 8/n

前回に続いて、日本学術会議の提言「学術情報流通の現在と未来」を読むシリーズです。 8回目です。 今回は、学協会の機能強化という話になるようです。 (4)学協会の機能強化に向けて ① 我が国の学協会の現状と将来予測 http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/p…

日本学術会議の提言を読んでみる:学術情報流通の現在と未来 7/n

さて、またまた前回の続きです。このあたりから、より具体的に方策を検討していくようです。 http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-t297-6.pdf#page=18 (3)オープンデータ/オープンサイエンス ② オープンデータ/オープンサイエンス時代の知財リ…

日本学術会議の提言を読んでみる:学術情報流通の現在と未来 6/n

さて、前回記事の続きです。 いよいよオープンデータ/オープンサイエンスの話に突入です。 この節の番号が前と同じになってしまっているのは、学術会議の提言の オーサリングシステムがXML化されていれば大丈夫だった可能性が高いのに…、という、 論文XML化…

日本学術会議の提言を読んでみる:学術情報流通の現在と未来 5/n

前回記事の続きです。もう5回目になってしまいましたがまだ半分終わってないような感じで、 長い道のりですね。 前回は「今後10年間に起こるジャーナル出版の大変革」という節を見てきて、今後10年間の見通しに ついて押さえてきました。その次の節というこ…

日本学術会議の提言を読んでみる:学術情報流通の現在と未来 4/n

前回記事の続きです。今回は、PDFの12ページ目(6頁となっていますが)からですね。 http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-t297-6.pdf#page=12 第二章第三節「(3)日本発のジャーナルの国際競争力向上のための戦略」 は、さらに3つの項目に分けら…

日本学術会議の提言を読んでみる:学術情報流通の現在と未来 3/n

本日も前回の記事の続きです。 今回は10ページ目の真ん中当たりからですね。 http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-t297-6.pdf#page=9 (2)一括契約による学術情報ジャーナル購読問題の解決 これこそ、日本語の学術情報と少し縁遠いところの例の…

日本学術会議の提言を読んでみる:学術情報流通の現在と未来 2/n

さて、前回の記事の続きです。 PDFを途中から開きたい場合は、PDFのURL末尾に「#page=9」という風につけると 9ページ目が開く、という感じなのですが、これはみなさんご存じでしょうね。(もし初耳という場合は 今後ご活用ください)。 というわけで、9頁目…

日本学術会議の提言を読んでみる:学術情報流通の現在と未来 1/n

日本学術会議が急に世間で話題になっています。だからというわけではありません。話題になる前にでたこちらの提言 学術情報流通の大変革時代に向けた学術情報環境の再構築と国際競争力強化 をみんなで読む会をやってみたい、と、提言を見たときから思ってい…