研究データ

『般若心経』の敦煌写本@フランス国立図書館を大正新脩大蔵経と比較できるツール

このところ、少しずつ時間をみつけて改良を続けている、「大正新脩大蔵経と他の木版・写本を簡単に比較できる仕組み」ですが、表示を高速化できるように色々工夫を行いまして、割とお待たせせずに表示できるようになりつつあります。 それから、「木版大蔵経…

デジタルデータの長期保存:iPRES2022 基調講演の日本語訳が公開されました

デジタルデータはなくなってしまいやすい…という話を時々耳にします。実のところ、紙媒体と同じくらいの手間をかけてよいのであればデジタルデータの持続可能性は十分に高いと思うのですが、そうだとしても、よりよくきちんと長期保存するためには何らかのル…

書誌情報作成/図書館情報学/デジタル・ヒューマニティーズ/デジタルアーカイブに関心がある方々におすすめの講演会

2月の18日(土)と21日(火)、連続講演会「TEI (Text Encoding Initiative) × Library が拓くデジタル人文学と図書館の未来」が開催されます。 ケンブリッジ大学の、デジタル図書館の責任者であるHuw Jones氏と中東専門部門長のYasmin Faghihi氏をお招きし…

TEI/XML利活用の基礎:PythonでTEI/XMLファイルの地理情報を地図上にプロットする

プログラミング言語Pythonは、自然言語処理のライブラリが充実しているので、自分のメインの言語ではなかったのですが、10年くらい前に、授業で教えられるくらいの勉強をして、授業で教えたりしていました。その後、ディープラーニングへの入口として注目さ…

人文学のためのテキストデータ構築入門を教科書として使う場合

『人文学のためのテキストデータ構築入門』は、表題の通り、人文学のためのテキストデータ構築全般についての入門書という位置づけの本ですので、教科書として使っていただくこともできます。ただし、色々な要素を含んでいますので、用途に応じて取捨選択し…

TEI準拠テキスト作成の入門セミナーを実施します

2022年10月10日、11:00~17:00(昼休みは12:30-13:20くらい)に、オンライン(Zoom)にて、TEI入門セミナーを実施します。 「人文学のためのテキストデータ構築入門」の第2部の第四章を中心に、TEIによるマークアップ手法について解説します。本で独習するこ…

シェイクスピア戯曲の文法的特徴を簡単に調べてみる

本日は、英語コーパス学会のワークショップで、「はじめてのXML」のお話をさせていただきました。コンセプトとしては、「とりあえずXMLはどういう風に良いものなのかを見ていただき、自分でやってみたい人はあとで録画をみていただく」ということで、パワポ…

SSH Open Marketplace:欧州の人文・社会科学分野の研究資源カタログはクラウドソーシングのようでした

欧州では European Union’s Horizon 2020 project の下、研究インフラの構築が盛んに行われています。 European Research Infrastructure Consortium (ERIC) を中心として進められているようで、 基本的には理工系の話なのですが、欧州では人文・社会科学に…

日本学術会議の公開シンポジウムで人文・社会科学のデジタル研究基盤がテーマとなります

今度の土曜日、1/22に、日本学術会議の公開シンポジウム「総合知創出に向けた人文・社会科学のデジタル研究基盤構築の現在」が開催されます。 日本学術会議には「分野別委員会」があり、それぞれの委員会が分科会を設置して特定のテーマについて議論します。…

人文学研究者必読の第六期科学技術・イノベーション基本計画のポイントを確認してみる

科学技術基本法は、しばらく前までは「科学技術(人文科学のみに係るものを除く。以下同じ。)」という 文言で人文学を除外していましたが、令和3年4月、「科学技術・イノベーション基本法」に変更されて 施行され、これにともない、人文・社会科学が含ま…