Omeka S で Records in Contexts

身近に Records in Contexts (RiC) に関心を持っている人がいたので、とりあえず、Omeka Sで使えるようにしてみました。

これが正しい方法なのかどうかよくわからないので、もし間違いなどありましたらぜひご教示ください。

国際アーキビスト評議会、ICA が提唱する新しいアーカイブズの標準、 Records in Contexts ですが、基本的にハードルが高いので、うまく入り込むのに何か便利なツールはないかと思って色々みていたところ、 RDF/XMLのファイルが提供されているようでしたので、これを使って Omeka Sに取り込んで使えるようになるのではないか、ということでちょっと試してみました。

まず、RiCの概要は以下のURLのとおりです。

https://www.ica.org/standards/RiC/RiC-O_1-1.html#namespaces

これをOmeka S で簡便に使えるようにするには、NamespaceのURI (IRI)と、スキーマのファイルが必要になります。NamespaceのURIは、上記のページの中に以下のような表がありますので、これを手がかりに、まずはオントロジーを使えるようにします。ricoの行にある 「https://www.ica.org/standards/RiC/ontology#」をコピーしておきます。

それから、スキーマのファイルの方は、以下のように書いてありますので、GitHubの方に行ってみて…

ontology/current-version というディレクトリに入っていくと、RiC-O_1-1.rdf というファイルがありますので、このraw fileをダウンロードします。

これで準備は終了です。

次に、Omeka Sへのインストールですが、まずは「左側のメニュー」から①「語彙の一覧」を選んでから、②右の上のボタンを押してください。

そうすると、新しい語彙セットを登録する画面になりますので、先ほど用意した情報やファイルを用いて以下のように入力します。

成功すると以下のような画面になって、一覧の一番下に、Records in Contextsが追加されてますね。

これで、アイテムを追加する場面などで RiCの語彙を使えるようになります。