IIIF対応ビューワ:最近の話題

IIIFは、おかげさまで徐々に国内にも広がってきておりまして、あちこちの画像をまとめて統合的に活用することも現実的なものとなってきました。一方、対応ビューワの方にも少し新しい話が出てきております。やはり注目はMirador3で、これまでの課題を解決し…

簡単なIIIFビューワを作ってみよう(6): もう少し便利なインターフェイスを

透過度や位置を変更できるようにしましたが、いちいち数字を入れてボタンを押す・・・という操作はいかにも面倒です。透過度の調整は、スライダが適しているように思えます。そこで jQuery UIのスライダを組み込んでみましょう。 とりあえず、動くスライダを…

簡単なIIIFビューワを作ってみよう:まとめ

IIIF Presesntation APIを理解する上で、IIIF ビューワを作ってみるとよいのではないかと思いまして、ちょっとチュートリアル的なものを作ってみました。 と言っても、一から作るわけではなく、画像表示部分はOpenSeadragonにおまかせ、という話です。OpenSe…

簡単なIIIFビューワを作ってみよう(5): 切り出した画像を重ねてみる

切り出しができたところで、さてこの後はどうしましょうか、ということになりますが、OpenSeadragonには図形や画像を重ねて一緒にズームできるようにするAPIが用意されていますので、切り出した画像を重ねてみる、という仕組みを用意してみましょう。これは…

簡単なIIIFビューワを作ってみよう(4): 画像切り出しをしてみよう

前回までで、ページめくりからページ指定までできるようになりました。ここまできたら、もう少し色々な機能をつけてみたくなります。そこで、IIIFの面白さの一つとしてよく採り上げられる、画像切り出しをやってみましょう。 画像切り出しプラグインの導入 …

簡単なIIIFビューワを作ってみよう(3): おまけの機能を少し

前回までで、とりあえず、IIIF manifestを指定するとそこに含まれる画像を順番に表示して拡大縮小もできるようになりました。ここまでで、IIIFビューワのごく基本的な機能は作れたと言ってよいのではないかと思います。 ここからは、もう少し便利にするため…

簡単なIIIFビューワを作ってみよう(2): IIIF Presentation APIの理解に向けて

さて、前回の続きです。 IIIFでの画像のURLをManifestから取り出す 先に見てきたように、画像の @id のJSONでの階層を確認しました。そこで、それを取り出して表示させてみましょう。$.ajaxで取得してmaniJsonに入れたmaniefstファイルで、「複数のsequence…

簡単なIIIFビューワを作ってみよう(1): IIIF Presentation APIの理解に向けて

IIIF Presentation APIについて、当ブログではこれまであまり言及してきませんでした。その理由は大きく二つあって、一つは、JSONを読める人なら必要があったときに見ればすぐにわかるのではないか、ということと、一方で、コンテンツの専門家のレベルでは、…

お手元の画像をIIIF画像と透過で重ねて比較してみる

IIIFを日本で紹介し始めた当初から、「公開はできないけど手元に持っている画像を公開画像と比較できないのか」と、主に仏教文献学的な研究をやっている方々から言われてきました。理論的にはもちろん可能なのですが、比較的簡単に、しかしサーバにアップロ…

Goobi3.0 続編:画像チェック・メタデータ付与・IIIF閲覧編

さて、前回、前々々回の記事に続き、デジタルアーカイブにおけるメタデータ作成と画像チェックを飛躍的に便利にするコラボソフトウェア、Goobiの使い方です。前回までの手順を経て、ようやく具体的に画像をチェックできるところまできました。画像チェック画…

Goobi3.0 続編:基本的な使い方:準備編

ずいぶん時間が経ってしまって大変申し訳ありません。前々回の記事の続きです。みんなで動作確認できたはずだったのですが、改めてやってみたらまたうまくいかなくなってしまってしばらくハマってました。が、そのおかげでさらなるTipsも得ることができまし…

TEI P5ガイドラインの最新版(v3.5.0)でルビを。

Goobiの記事の続きを書こうと四苦八苦していましたが、その間にまた色々別な仕事も入ってきておりまして、その関係で一つ便利なものを作りましたのでお知らせです。 TEI P5ガイドラインは着々とアップデートを続けておりまして、現在はv3.5.0となっておりま…

デジタルアーカイブでの画像の取り扱いにお悩みの方へ:Goobiその1

2日間、京都大学で開催されたデジタルアーカイブ学会が終了し、みなさまそれぞれに課題を持ち帰られたことと思います。かくいう私も、色々な方の発表をおうかがいし、様々な示唆をいただいたところでした。具体的な実践の発表から得られる情報と教訓も、いつ…

IIIFでフルサイズ画像ダウンロードをさせないためのお手軽設定

IIIFの導入にあたって、「画像ダウンロードさせたくない」という理由で反対されるケースが未だにそこここで聞かれるという話をうかがいましたので、簡単ソリューションを考えてみました。 この件は、そもそも画面キャプチャをすれば画像入手はできてしまうと…

Europeana APIでIIIF manifestのURIを取得

いよいよジャパンサーチのベータ版が公開され、日本でも統合検索が一層本格化しそうな流れになってきて素晴らしいことです。 ところで、諸般の事情により、EuropeanaからIIIF manifest URIを取得する必要が生じたので、色々試してみました。一応、やりたいこ…

海外の文化資料系の開発者コミュニティと技術トレンド

以前からあちこちで言及してきているのですが、海外先進国の大手文化機関では、システムを自前で導入するためにエンジニアを雇っています。1人ではなく数人~数十人雇ってチームを組んでいるところもあるようです。雇用のための費用は、組織として支出してい…

IIIF画像をまとめてダウンロードする簡単な方法

ちょっと熱を出して寝込んでおりまして、朦朧としていたところ、以下のようなお知らせをみてふと気になりました。 Flickrを利用した画像公開終了のお知らせ こちらの中で、 なお、JPEG画像をご入り用の方は、Flickrサイトより、早めにダウンロードして頂けれ…

IIIF対応資料は国内だとどこにあるのか?

色んなところで少しずつお話をさせていただく機会がありますので、そのたびにIIIFが日本でも徐々に広まりつつあるという話をしております。そうしておりましたら、本日「どこでそういう情報を得られるのか」という質問をいただきましたので、今、一番使いや…

人文系(の一部)は外部研究資金なしでどうやってきたのか?(下書き)

母校で先生をやっている後輩氏が、かつて人文系の教員は外部研究資金を取らなくても研究できていたしその行為自体を否定的に見ていた人もいたという話をツィートしていた。確かに、母校の出身研究科(哲学・思想)が特に研究資金獲得から縁遠いところだった…

IIIFを外注で導入したい場合には

デジタルアーカイブを効果的に利用できるようにするためにIIIFの導入を検討しているが、内製は難しい、という機関・組織は日本には少なくないだろう。そこでまず確認してみていただきたいのは、連携可能な関連機関でIIIFにすでに対応していないか、というこ…

「TEIで青空文庫」勉強会を開催します

TEI

人文学のためのテクスト構造化のガイドラインを策定すべく1987年、ニューヨークにて始まったTEI (Text Encoding Initiative)の取り組みは、2016年の東アジア/日本語分科会の設立、2018年、30年の歴史の中で初の欧米外での年次大会開催に至り、欧米の外への…

オープンライセンス表示に一工夫を

あけましておめでとうございます。2018年も色々ありましたが、国立国会図書館デジタルコレクションでIIIFが採用されるという、業界的には大きな出来事がありましたね。IIIFは元々、フランス国立図書館・英国図書館が言い出しっぺに名を連ねている上に、バイ…

歴史地名データをNeatline/Omekaにマッピング

昨年度、人間文化研究機構+H-GIS研究会から、歴史地名データが公開されました。これは単なるテキストデータなのですが、それゆえに大変画期的なものです。何が画期的かと言えば、みんなで自由に加工して好きなように使えるからです。きれいな地図も絵も何も…

日本大学文理学部のシンポでIIIFの話をします。

明日は日本大学文理学部で行われるシンポジウムで少しIIIFのご紹介をさせていただきます。情報感度が高い人には「またあの話か」という感想しかないだろうと思いますが、経団連の会長が今期の人になってようやくメールを使うようになったという話題が出たり…

欧米の文献学者によるデジタル文献学の最先端と欧州デジタルアーカイブの最先端

来週月曜日(9/10)、一橋講堂(東京都千代田区)にて、無料公開国際シンポジウムが開催されます。参加費無料・要登録で、登録は本日までです。ロバート・キャベル先生、ユリア・ノルデグラフ先生、スーザン・シュライプマン先生による、同時通訳付きのご講…

デジタル校訂テクスト作成のMOOCに日本語字幕がつきました

このところ、東京大学で開講されている人文情報学に関する授業を通じてDHへの取組みを始めた大学院生を中心に、近隣の若手研究者にも加わっていただいて、「デジタル校訂テクスト作成のMOOCに日本語字幕をつける」という取組みを行っていました。 やや長目の…

国内外のデジタルアーカイブの研究活用事例を知るイベント2件:

さて、またずいぶんブログの更新を怠っておりましたが、その間、色々なところで活動しておりました。特に印象に残ったのは、ヴェトナムのDHコミュニティの立ち上げのお手伝いの仕事でした。これはもう少ししたら具体的なことをアナウンスできると思います。…

IIIFの活用をもう少し踏み込んで:SAT2018の事例より

ここのところ、合間を見つけて、ちょこちょこと作っていたものが、ようやく日の目をみてもよさそうなところまできたのでご紹介です。再びIIIFの話です。 SAT大蔵経テキストデータベース2018(SAT2018) と IIIF Manifests for Buddhist Studies (IIIF-BS)をう…

IIIF対応で画像を公開することの意義を改めて:各図書館等の事例より

前回の記事に引き続き、もう少し具体的に、各地の図書館等のIIIF画像とSAT2018との連携の状況についてのご紹介を通じて、IIIF対応で画像を公開することの意義を改めてみていきたいと思います。 1.京都大学・東京大学の例 たとえば、以下の画像群は、左から…

IIIF, Mirador, TEI, Word2vecを活用した仏教学研究教育サイト「SAT2018」

1.はじめに 2ヶ月ぶりのブログ更新です。この間、何をしていたのかというと、ひたすら時間をみつけて表題のサイト、SAT2018(SAT大蔵経テキストデータベース2018年版)を作っておりました。デジタルアーカイブの研究・教育利用のソリューションの一例とお考…