IIIF の検索結果:

IIIF画像同士を重ねてみるViewerを作りました:その1・機能の紹介

…きまして、ようやく、IIIFの画像同士をWebブラウザ上で重ねるという、これまで目指していたものの一つができました。 とにかく、見ているIIIF画像をピックアップしてためておいて、重ねたい対象に重ねて位置合わせをする、というだけのものです。が、言うは易し。誰かがこういうものを作ってくれるだろうなと ずっと待っていたのですが、なかなか出てこないので、結局自分で作ってみることにしたのがこちらです。 youtu.be 同じIIIFコンテンツ内でも、複数のIIIFコンテンツ同士でも、…

ジャパンサーチ(BETA)を探検 その5 少しマニアックな使い方

…ですね。島根大学のはIIIFにも対応しているものもあるので、ジャパンサーチにも入ると見やすくなりそうですね。京大にも巻第四十があり、こちらもIIIFに対応しています。なお、IIIF対応のものに関しては、こちらのサイトで「大智度論」で検索するとリストされるようになっています。 ジャパンサーチでの「既多寺」の検索結果リストでは、全国書誌というデータベースからもヒットしてますので、律令国家史論集という本のコンテンツ情報ページを開いてみますと、既多寺の表記はありません。あれ?と思って…

ジャパンサーチ(BETA)を探検その1

…ード大学図書館からはIIIF対応で公開されていて、 さらにWikipediaでもこの画像を見ることができます。また、数ヶ月前の東洋文庫@駒込のあたりでの展示会でも同じく色刷りの現物が展示されていました。 さて、検索しようとしてみますと・・・、どこから検索したらいいのでしょうか?うーん?タブキーを押し下げするとキーワード入力欄に 飛んでくれるかな?と思って押し下げしてみたらいかなかったので、ううーん?と思って画面を見回してみると、右上に虫眼鏡のアイコンが あります。これをクリッ…

IIIF対応ビューワ:最近の話題

IIIFは、おかげさまで徐々に国内にも広がってきておりまして、あちこちの画像をまとめて統合的に活用することも現実的なものとなってきました。一方、対応ビューワの方にも少し新しい話が出てきております。やはり注目はMirador3で、これまでの課題を解決しつつ、よりさくさくと動くように、使い方を分かりやすく、そして、より拡張性の高いものを目指して開発が進みつつあります。最近ようやく、開発版が割と簡単に使えるようになりましたので、ちょっと画像が粗くて恐縮ですが、とりあえず以下の動画で…

簡単なIIIFビューワを作ってみよう(6): もう少し便利なインターフェイスを

…title>私の簡易IIIFビューワ</title> <link rel="stylesheet" href="jquery-ui-1.12.1/jquery-ui.min.css"> <!-- 上記のタグを追加してcssファイルを読み込めるようにします。--> <style> <script src="jquery-3.4.1.min.js"></script> <script src="jquery-ui-1.12.1/jquery-ui.min.js"></script…

簡単なIIIFビューワを作ってみよう:まとめ

IIIF Presesntation APIを理解する上で、IIIF ビューワを作ってみるとよいのではないかと思いまして、ちょっとチュートリアル的なものを作ってみました。 と言っても、一から作るわけではなく、画像表示部分はOpenSeadragonにおまかせ、という話です。OpenSeadragonが担当してくれるところは、ほぼIIIF Image APIと重なるので、そこはまた別の機会にということで、今回は、OpenSeadragonを核にしてIIIF Presentati…

簡単なIIIFビューワを作ってみよう(5): 切り出した画像を重ねてみる

…>画像部分URL (IIIF対応)</a>'); $("#imgDiaC3").append('<br><a href="'+pctf+'">画像部分URLフルサイズ (IIIF対応)</a>'); その後、「このボタンを押すと切り出し画像を重ねる」という操作を追加します。以下のように書いてみています。やや 複雑な感じになっているのは、OpenSeadragonの仕様により、画像の縮尺や縦横幅等をそのままにして表示するためには 画像のサイズを画像幅に対する相対値で示さなければ…

簡単なIIIFビューワを作ってみよう(4): 画像切り出しをしてみよう

…くなります。そこで、IIIFの面白さの一つとしてよく採り上げられる、画像切り出しをやってみましょう。 画像切り出しプラグインの導入 切り出しをするには、OpenSeadragonのプラグイン、selection.jsを使うと便利です。このプラグインは、切り出し領域を人が手作業で指定するための便利なインターフェイスと、切り出し対象の座標情報を返戻する機能を提供してくれます。 このプラグインでは、javascriptのファイルであるselection.jsとともに、アイコン等の画…

簡単なIIIFビューワを作ってみよう(3): おまけの機能を少し

…までで、とりあえず、IIIF manifestを指定するとそこに含まれる画像を順番に表示して拡大縮小もできるようになりました。ここまでで、IIIFビューワのごく基本的な機能は作れたと言ってよいのではないかと思います。 ここからは、もう少し便利にするための小技をいくつか試してみましょう。 ページ番号をリストして直接アクセスできるように いちいちページをめくっていくと、ページ数が増えてきたときにちょっと不便です。そこで、ページ番号をリストして、クリックするとそのページに飛べるよう…

簡単なIIIFビューワを作ってみよう(2): IIIF Presentation APIの理解に向けて

…、前回の続きです。 IIIFでの画像のURLをManifestから取り出す 先に見てきたように、画像の @id のJSONでの階層を確認しました。そこで、それを取り出して表示させてみましょう。$.ajaxで取得してmaniJsonに入れたmaniefstファイルで、「複数のsequenceの1つ目の複数のcanvasの一つ目の複数のimageの一つ目の下のresourceの下のserviceの下の@id」というのを取り出して、id: linkImageに表示させてみます。そこ…

簡単なIIIFビューワを作ってみよう(1): IIIF Presentation APIの理解に向けて

IIIF Presentation APIについて、当ブログではこれまであまり言及してきませんでした。その理由は大きく二つあって、一つは、JSONを読める人なら必要があったときに見ればすぐにわかるのではないか、ということと、一方で、コンテンツの専門家のレベルでは、IIIF Presentation APIはほとんど何も決めていないに等しいので特に語るべきことはなく、さらに、ユーザレベルでは触る必要がないもので、むしろ機械か専門家にまかせていただいた方がいいところだろうかと思っ…

お手元の画像をIIIF画像と透過で重ねて比較してみる

IIIFを日本で紹介し始めた当初から、「公開はできないけど手元に持っている画像を公開画像と比較できないのか」と、主に仏教文献学的な研究をやっている方々から言われてきました。理論的にはもちろん可能なのですが、比較的簡単に、しかしサーバにアップロードせずにできるようにするには、少し作業に集中する時間が必要で、なかなかできず後回しになっておりました。 今回は、それをできるようにしたという話です。まだベータ版という感じで、もっと使いやすくすることができると思うのですが、とりあえずの必…

Goobi3.0 続編:画像チェック・メタデータ付与・IIIF閲覧編

…されます。 これで、IIIFで閲覧できるようになります。閲覧は、ビューワモードでの閲覧になります。以下のURLにアクセスしてみてください。 http://localhost:8888/viewer/ そうすると、右側の「New objects」等に、今回作成した資料のタイトル等が表示されるはずです。このタイトルをクリックすると・・・ 以下のような感じで、エクスポートした資料がGoobiのIIIF対応ビューワで閲覧できるようになります。ただし、ローカルのパソコン上で作業している…

デジタルアーカイブでの画像の取り扱いにお悩みの方へ:Goobiその1

…メタデータをつけて、IIIFで公開できるようにエクスポートするという一連の作業を行う際に、それらの工程をWebブラウザ上でできてしまうだけでなく、個々の工程がどれくらい進んだか、どういう状況か、といったことの管理までもWebブラウザでできてしまうシステムです。あんまり大きな規模の仕事だと、別途データベースサーバも用意しなければならないようで、ちょっと大変ですが、小・中規模であれば、Javaで書かれたプログラムをダブルクリックするだけで使えるようになりますので、おそろしく手軽で…

IIIFでフルサイズ画像ダウンロードをさせないためのお手軽設定

IIIFの導入にあたって、「画像ダウンロードさせたくない」という理由で反対されるケースが未だにそこここで聞かれるという話をうかがいましたので、簡単ソリューションを考えてみました。 この件は、そもそも画面キャプチャをすれば画像入手はできてしまうというという前提を共有できるはずなので、分割画像をダウンロードして自分で組み合わせるという人は画面キャプチャと同様であると考えることにして(それでいいのかという話もありますが…)先日このブログでご紹介したような、あるいは、otani008…

Europeana APIでIIIF manifestのURIを取得

…uropeanaからIIIF manifest URIを取得する必要が生じたので、色々試してみました。一応、やりたいことはできるようになりましたが、しかし、「答え」や「やり方」をお知らせするほどきちんと理解できていないので、「どんなことを試みたか」を中心に、ちょっとご紹介して、そこから先はみなさまに取り組んでいただくという方向にしたいと思います。 まず、メタデータをがばっと取りたいなら、本来は、OAI-PHMで一通り取得するのが筋のような気がします。とはいえ、58,000,0…

海外の文化資料系の開発者コミュニティと技術トレンド

…もよくご紹介しているIIIFを通じた動きです。日本で文化資料データベースの仕様を決める時は、発注担当者が色々勉強したりIT企業の担当者から話を聞いたりしながら、よさそうなものを選んでそれにあわせた仕様書を作成する、という感じになるところが多いと思います。一方、IIIFに関しては、一部のメジャーな文化機関に属するエンジニアの人達が、自分達で規格を作ろう、と決めて、自分達で研究助成金を取ってそれを活動資金としつつ規格の仕様を定め、できあがった仕様を自分の所属する機関に採用させた、…

IIIF画像をまとめてダウンロードする簡単な方法

…すが、もしかしたら、IIIF対応の画像を一括ダウンロードするのがとても簡単にできるということがあまり知られていないということもあるのかもしれないと思って、朦朧としながら、ググって関数を調べながら簡単なものを作ってみました。 https://github.com/knagasaki/IIIF_DL/blob/master/iiifdl.py まずは、Python3環境が必要なのですが、その上で、このスクリプトをダウンロードして、入手したいIIIF対応画像のManifest UR…

IIIF対応資料は国内だとどこにあるのか?

…ますので、そのたびにIIIFが日本でも徐々に広まりつつあるという話をしております。そうしておりましたら、本日「どこでそういう情報を得られるのか」という質問をいただきましたので、今、一番使いやすいサイトとして以下のものをご紹介しておきます。 iiif2.dl.itc.u-tokyo.ac.jp こちらは、東京大学の情報基盤センターの中村覚さんが作っておられるもので、国内各地のIIIF対応資料を検索できる上に色々なIIIF対応ビューワで表示することまでできます。ということは、II…

IIIFを外注で導入したい場合には

…きるようにするためにIIIFの導入を検討しているが、内製は難しい、という機関・組織は日本には少なくないだろう。そこでまず確認してみていただきたいのは、連携可能な関連機関でIIIFにすでに対応していないか、ということである。親組織を同じくする別の組織がIIIF対応のデジタルアーカイブをすでに公開していて、コンテンツを増やしたいと思っていることもあるかもしれない。あるいは、IIIF対応のデジタルアーカイブを公開しようとしていて、関連組織のコンテンツもあれば一緒に公開してしまいたい…

オープンライセンス表示に一工夫を

…ジタルコレクションでIIIFが採用されるという、業界的には大きな出来事がありましたね。IIIFは元々、フランス国立図書館・英国図書館が言い出しっぺに名を連ねている上に、バイエルン州立図書館でも採用して、米国議会図書館でも2018年6月にはIIIFカンファレンス(年次総会)を開催することになっていて…というタイミングで、ようやく日本の国立国会図書館もデジタル化資料共有の輪の中に入ってくれたということで、ほっと一安心の2018年でした。がんばってくださった関係者の方々には感謝する…

歴史地名データをNeatline/Omekaにマッピング

昨年度、人間文化研究機構+H-GIS研究会から、歴史地名データが公開されました。これは単なるテキストデータなのですが、それゆえに大変画期的なものです。何が画期的かと言えば、みんなで自由に加工して好きなように使えるからです。きれいな地図も絵も何もありませんが、代わりに、このデータを使って自分で便利な地図や絵を作成することができますし、それをきれいにデザインすることもできます。さらに、再配布も可となっているため、このデータを使って自分で作った地図や絵をネットに公開することもできま…

日本大学文理学部のシンポでIIIFの話をします。

…るシンポジウムで少しIIIFのご紹介をさせていただきます。情報感度が高い人には「またあの話か」という感想しかないだろうと思いますが、経団連の会長が今期の人になってようやくメールを使うようになったという話題が出たり、某大辞典デジタル版が5万字のうちの多くの文字がパソコンで表示できないという前提で切り出し文字画像で作成され、しかもWindows対応のみのスタンドアロン版で作成発売されてしまったりと、まだまだ意志決定をされる方々のところまでIT関連の情報を共有することは我が国にとっ…

国内外のデジタルアーカイブの研究活用事例を知るイベント2件:

…トンDCで開催されたIIIFカンファレンスで発表したり、IRG国際会議で北京に行ったりしていましたが、そのご報告はまた後日ということで、今回は、表題の件です。 私も研究分担者をさせていただいている科研費基盤研究(S)のプロジェクトで、フランスとドイツ/米国から、デジタル・ヒューマニティーズの著名な研究者かつ実践者をお二人お呼びして、日本でワークショップとシンポジウムを開催する運びとなりました。 そこで、同時通訳付きのシンポジウム(+国内の最新事例のデモ19件)と、使い勝手など…

IIIFの活用をもう少し踏み込んで:SAT2018の事例より

…のでご紹介です。再びIIIFの話です。 SAT大蔵経テキストデータベース2018(SAT2018) と IIIF Manifests for Buddhist Studies (IIIF-BS)をうまく組み合わせてより利便性を高めたいと思っておりまして、結果として、以下のようなものができました。たとえば、『妙法蓮華経』の例を見て頂くと、右下にダイアログが開いて、以下のように、各地から公開されている経典画像の断片が、全体のどの部分にあたるか、というのが比較的正確に表示されるよう…

IIIF対応で画像を公開することの意義を改めて:各図書館等の事例より

…に、各地の図書館等のIIIF画像とSAT2018との連携の状況についてのご紹介を通じて、IIIF対応で画像を公開することの意義を改めてみていきたいと思います。 1.京都大学・東京大学の例 たとえば、以下の画像群は、左からみていくと、東京大学総合図書館、SAT研究会、京都大学図書館から公開されている画像です。東京大学総合図書館とSAT研究会の画像は仏教学のプロジェクトとしてデジタル化・公開されているので、このように使われているのはある意味これまでの流れの続きと言えると思います。…

IIIF, Mirador, TEI, Word2vecを活用した仏教学研究教育サイト「SAT2018」

…術面でのキーワードはIIIF, Mirador, TEI, Word2vecで、隠れたキーワードはWebコラボレーションです。 1994年に始まったSATプロジェクトでは、比較的初期の段階から、入力が済んだ順にテキストデータを公開していましたが、2008年に最初の全文検索Webサイトを公開した時は、大正新脩大藏経約1億字の全文検索や辞書検索、論文検索機能などが中心であり、2012年/2015年の改定では仏典画像の自前公開やリンク、パラレルコーパスなどが新規追加されました。 今…

仏典研究のためのIIIFコンテンツ収集+閲覧サイトを作ってみました

…は、仏典研究のためのIIIFコンテンツを収集して閲覧できるサイト、というのを作ってみました。とりあえず1分くらいお時間がおありの方は以下の動画GIFをご覧になってみてください。 要するに、世界各地のデジタルリポジトリ・デジタルコレクションに少しずつ含まれている仏典関連のIIIF manifestを集めて、IIIF manifest中の文字列で検索できるようにして、さらに、Miradorでクリックするだけで簡単に画像を並べられるようにしたものです。 技術的には特に難しいことはし…

Omeka IIIF ToolKitを少し便利に

…リアル(?)講習会(IIIF講習会やTEI講習会など)は着々と実施しておりまして、12月には沖縄県立芸術大学と琉球大学附属図書館でもIIIF講習会を実施しました。その後引き続き、基本的にはSAT大蔵経テキストデータベースの再構築作業を続けているのですが、機能が多すぎてまだ公開できるところまでたどり着いておりません。もう少ししたら公開できると思いますので、もうしばしお時間をください。 それはともかくとしまして、今回は、東京大学の「文化資源デジタルアーカイブ特論」という3日間の集…

国会図書館で近デジIIIFコンテンツを使って一緒に地域資料マップを作ってみませんか?

…たもので、地域資料+IIIF+地図年表マッピング、を参加者のみなさんで色々試してみよう、という企画です。 国立国会図書館のデジタル化資料はあまりにも大量にありますが、ありすぎてほとんど埋もれているとしか言い様がない状況でもあります。山のなかから宝を引き出そうと、色々な方々が色々に工夫をしてきているところですが、今回の企画では、とりあえず、引き出したものを一つの地図に載せてしまえば、それはそれでコンテンツとなり得るのではないか、ということが基本的な目論見です。ただし、ここで完成…