IIIF の検索結果:

Miradorの新機能で国デコの絵巻画像をつなげる(Gimpで位置合わせ編)

…たままで配信しつつ、IIIF対応ビューワMirador上でつなげて閲覧するための位置情報の取得を比較的効率的に行うための作業手順についてのご紹介です。 < 用意するもの> ここでは、gimpを使ってみます。これは、GUIによるフリーの画像処理ソフトとしては最強クラスのソフトで、個人的にはこの20年ほどお世話になっております。(開発者のみなさまありがとうございます) このソフトは、今時の多くのメジャーなフリーソフトウェアと同様に、機能拡張が簡単にできるようになっており、このソフ…

Miradorの新機能で国デコの絵巻画像をつなげる(Manifestの書き方編)

…ると、これらの画像をIIIF Image APIに対応させて、Mirador用にIIIF Manifestファイルを作成すると、以下のようになりました。 実際にこの画面をMirador上で見てみたい方は、こちらのURLにアクセスしてから、画面の左上にある「絵巻の全画像を表示」というボタンを押してみてください。あとは、通常のMiradorと同じように、すいすいと拡大縮小できたりすると思います。 追記(20170718 1:30AM):その後、「百鬼夜行絵巻」も試してみました。以…

公開されているIIIFコンテンツを収集・共同編集するツールがリリースされました

…されていた、「既存のIIIFコンテンツを収集・共同編集するツール」が、ついに公式リリースされました。このツールに関するGithubのページに、使い方に関する説明も一通り用意されていますので(ただし英語ですが)、基本的な使い方はそちらを見ていただくとしまして、ここでは、そのインパクトを感じられるようなご紹介をしてみたいと思います。 これまで筆者はIIIFの紹介をあちこちでしてきておりまして、その時によく言われたことは「Miradorでアノテーション付けられるのはいいけどそれは共…

赤外線写真とX線写真を重ね合わせてみる:IIIFの活用例

前回記事の続きのようなものですが、しかし、これも大きなトピックかもしれないと思いましたので、記事を分割しました。 一つの画像に、赤外線写真とX線写真を重ね合わせてみる、というものも、汎用ビューワでできるようになったようです。まずはこちらをご覧ください。以下のような写真が表示されるはずです。 ここで、前回記事と同様に、左上の「Layers」というタブをクリックしてみてください。そうすると、X線と赤外線の画像がそれぞれ選択できる上に、透明度も調整できるようになっています。もちろん…

バラバラになった各地の西洋中世写本断片をまとめて表示:IIIFの活用例

…ァチカンで開催されたIIIFカンファレンスで仕入れてきた話を一つご紹介します。IIIFが当初目標としていた、「バラバラになって各地の機関に保存されている西洋写本の断片をまとめて表示する」という機能が、ようやく、IIIFの規格に基づいて、IIIF対応の汎用フリーソフトMiradorビューワを用いて可能になったようです。 まずは、こちらのURLをご覧ください。ここでは、以下のように、挿絵の部分が切り取られた写本の画像が表示されます。 ここで、画面左上の「Layers」というタブを…

IIIF画像配信の高速化のために(HTTP2の可能性と課題)

…、Mirador等のIIIFビューワです。HTTPSのサイトに設置されたIIIF Viewerからはhttpsで配信されている画像しか見えないのです。そして、最近いよいよHTTPSのサイトが増えてきましたので、なんとか対応する必要に迫られそうになってきております。今からIIIFを導入する予定の人/組織は、HTTPSも必須だと思っておいていただいた方がよいと思います。 今のところ、大手の中では、gallicaのIIIF画像はまだHTTPS化されていないのですが、これも、関係者は…

IIIF対応ビューワMiradorの最新版に右⇒左ページめくり方向を実装してみました(5/8追記あり)

IIIF対応ビューワの代表格の一つ、Miradorですが、アノテーション機能と複数画像同時表示機能という大変便利な機能を提供してくれている一方で、右から左へのページめくりに対応していないため、東アジア系の資料に適用することがなかなか難しい状況でした。以前に、対応版を作ってみましたが、ちょっと機能的にいまいちでしたので、改めて、最新版をもとに追加しなおしました。それがこちらです。 Mirador Viewer …と言っても、これだけですと、Miradorの使い方を知っている人で…

国文学研究資料館の古典籍等のデータベース群(の一部?)にパーマリンク的なものがついた模様

…工夫をしてきていて、IIIFやTEI、Unicode等に入れ込んでいるのはそれを解消するための土台を皆で共有できるようにするということもあるのですが、まだ完全とは言えません。一方、古瀬先生が責任者として動かしておられた仕事は、事業として確実に動かせる形を目指して整備され、古瀬先生が亡くなった後にも着々と進められ、ついに公開にまで至り、とても地味ですが、しかし、国文学のみならず、日本文化研究全般を大きく前進させる1歩を刻むことになりました。それだけでなく、色々なデータベースがシ…

国立公文書館で紹介された「最新のIT技術を活用したデジタルアーカイブ・システムの調査検討報告書」について気がついたこと

…の以下の記述です。 IIIF に対応したビューアである OpenSeadragonは、JavaScript で実装されたオープンソースの画像ビ ューアである。様々な解像度の画像を、解像度ごとにタイル画像に分割しておくことで、スムーズな拡大・ 縮小と移動を行える操作性が特徴である。ただし、この機能を構築するには、タイル画像を事前に用意 する必要があり、元の画像データの数倍から数十倍のディスク容量が必要となる。 先にまとめておくと以下の2点です。 (1)IIIF対応ビューアとして…

IIIF manifestファイルの書き方を神崎正英さんが解説しておられます

…まいましたが、今回はIIIF maniefstファイルの書き方について、Web標準の世界で有名なあの神崎正英さんがインフォコムのブログにて解説記事を書いてくださっています。 特に、まだ私が取り組んでいないrange等の書き方についても解説してくださっていますので、より利便性の高いIIIF manifestファイルを作成しようと思ったら、ぜひ読んでみて挑戦してみてください。 画像共有の新しい標準IIIF|LOD Diary|RDF/Linked Open Data等の最新情報ブ…

東京国立博物館の一部デジタルコンテンツがCC BY-NC的な感じに!

…。 『仏鬼軍絵巻』をIIIF対応に というわけで、さっそく、少しやってみました。こちらのサイトの「画像検索」にて公開されている『仏鬼軍絵巻』というデジタル化資料があります。これは如來や菩薩・明王らの大軍が地獄に攻め込んで亡者を救済するという絵巻で、壮大なスケールの戦いが描かれているのですが、公開中の絵巻のデジタル画像は分割されていますので、まず、それらを一通りくっつけて、IIIF対応にしてみました。マニフェストファイルは以下のURLとなっております。 http://dzkim…

『絵入り源氏物語』の分析サイトが公開されたようです:人文系オープンデータの活用事例

…組織からで、さらに、IIIF対応の形でも公開されるという、前回に比べてあらゆる面で前進がみられ、大変頼もしくありがたいことです。それについては、詳しくはまた別にブログ記事などにさせていただきたいと思っております。 オープンデータで公開する、ということは、第三者に再配布を許可するということであり、それによって様々な利活用を促進するということです。視点を変えると、オープンデータ化を推進するためには、それによって利活用されたという事例が増えていくことが何よりも大切であり、特に、オー…

Mirador2.1を手元で活用(その1)

IIIF対応ビューワ、Mirador2.1は、Javascriptで書かれていて、最近のWebブラウザさえあれば大体動きます。もちろん、ネット上の画像にアクセスしますので、パソコンがネットワーク接続されていないとどうにもならないのですが、つながっていれば、手元のMiradorで各地の画像を表示することができます。先日はこの件で笠間書院さんがツィートしてくださいました。 永﨑研宣氏が、国文学研究資料館の館蔵和古書画像19451点の古典籍をIIIF対応に。Mirador 2.1 …

国文研館蔵和古書画像400万コマ近くがオープンデータに!

…何度もご紹介しているIIIFに対応する形で公開するのは活用の幅がかなり広がりますので、まずはIIIF対応をさせました。このIIIF Manifestのリストはタブ区切りテクストで公開しております。この件は、さっそく笠間書院が採り上げてくださったので、ありがたいことです。なお、なんでJSONじゃないの?という突っ込みはご容赦ください。JSONであるべきだと思う人はJSONにして再配布してください。 さて次に、画像のダウンロードです。国文研のデータベースはあんまりダウンロードしや…

IIIFのための画像サーバ導入記(JPEGのままで/Tomcat編)

IIIF Image API対応画像サーバ Digilib のインストールについてのご紹介 以前に、IIIFのための画像サーバを導入するための方法として、IIP Image serverをご紹介(簡易版)しました。多分これが最速なのではないかと思うのでとりあえずご紹介したのですが、一方で、ソースコードからのコンパイルが必要になる上に、jpeg2000かTiled Tiffが必要なので画像の準備が大変、ということがありました。そこで、普通のjpeg画像でも使える上にコンパイルす…

Mirador 2.1 (IIIF対応ビューワ)リリース&日本の古典籍が登載!

IIIF(International Image Interoperability Framework)対応の高機能画像ビューワの代表格の一つであるMiradorのバージョン2.1が、ついに、ようやく、リリースされました。(ダウンロードはこちらが簡単です。このビューワはローカルパソコンにダウンロードしたものでもネット接続されていれば動作します。) 英語を読むことに支障がない方はぜひ公式ページをご覧ください。開発の中心メンバーは、ハーバード大学の Rashmi Singhal …

国デコ(国立国会図書館デジタルコレクション)の使用感を今更ながら…

…。 4. サムネイル一覧はもうちょっとたくさん出てくれるとありがたいです。 これについては、これ以上申し上げることはありません。 他にもいくつかあったような気がするのですが、今夜飛び込みで入った仕事に注力していたら忘れてしまいました…。 それから、2.や4.に関しては、 このブログで何度かご紹介しているIIIFを導入していただければ基本的には解決できますので、その意味でもぜひご検討いただけたらと思っております。導入だけなら無料でできますので、ぜひともよろしくお願いいたします。

Crowd4u+翻デジ+IIIF⇒国デコImage Wall お試し版~NDLのデジタルコレクションを図像から見ていくサイトです

…ページへのリンクと、IIIF対応ビューワへのリンク、さらに、IIIF Manifestが表示されますので、適宜選んでいただく形になります。 国デコの書誌情報にすべて依存していますので、下記のように目次情報がない場合も結構あります。 リンク先にはIIIF対応のUniversal Viewerも用意していますので、たとえば、Viewerの左下のアイコンをクリックすることで下記のようなURLを取得して誰かに送付し、同じページの同じ箇所を拡大表示して見てもらうこともできます。 htt…

「デジタルアーカイブ」を考える―「日本」がそのアイデンティティを取り戻すために

…せる技であり、また、IIIF Image APIによってこのようなことが極めて容易に可能となっているという点も強調しておきたい。 さらに、歴史的典籍NW事業がある程度予定通りにいけば、かつての日本での自然の摂理への理解の仕方を含む様々な世界観の断片が、比較的高精細な画像を伴って理解できるような成果物としての「デジタルアーカイブ」として出来上がってくることが期待されるが、おそらくはそれだけでなく、様々な人が様々な関心と立場からかつての多様な世界観の断片を総体として再構築すること…

「デジタルアーカイブ」におけるテクスト資料の構造化・マークアップの国際デファクト標準、TEIガイドラインを作っているTEI協会に日本語資料を扱う分科会ができました

このところ、IIIFの紹介に時間をかけてきましたが、今回は、もう一段深く資料を扱うための規格についてのご紹介です。 先にポイントだけ書いておきますと、まさにタイトルの通りです。もう少しかみ砕いて申しますと、人文学資料の中でも、特にテクスト資料に関しては、電子テクストというのがずいぶん前から使われてきています。電子テクストの場合、何はともあれ、皆が同じフォーマットで作った方が何かと便利です。そのためのルールが欧米を中心として1980年代から形成されてきていて、今やデファクト標準…

「デジタルアーカイブ」における日本語古典籍+翻刻とIIIF、そして皆様の取組み

…有のための国際規格、IIIFですが、今回は、日本語古典籍の扱いについての近況と、みなさまの取組みについて、知る範囲で少しご紹介させていただきます。 IIIFではあれができる、これができる、という話をずっとしてきました。一方で、ほとんど西洋の資料を中心に展開してきた話でしたので、日本や東アジアの資料にうまく対応できるのか、というところは気になっていたところかと思います。 規格に関する課題も、深く追求していくと色々あるのですが、それはかなり深い問題にまでつながるような話でもあり、…

仏教図像DBで学ぶ「デジタルアーカイブ」の国際規格IIIF

…像共有のための枠組みIIIF(International Image Interoperability Framework、トリプルアイエフ、と呼ばれています)ですが、今回の記事は、これに準拠して公開された仏教図像DB、SAT大正蔵図像DBを手がかりに、現時点でIIIFができる事柄を実践的に学ぶことを目指してみましょう。 SAT大正藏図像DBは、SAT大蔵経テキストデータベース研究会(代表・下田正弘東京大学教授)により、2016年5月に試験公開されましたが、その後、2016年…

「デジタルアーカイブ」における画像共有のための国際規格IIIFについてのご紹介(続)

IIIF International Image Interoperability Framework 国際的な画像相互運用の枠組み 断片的な紹介ばかりで恐縮だが、IIIFのメリットが見えにくい、先の見通しが見えにくい、という話をいただくことが多いので、もう少しわかりやすくなるようにまとめ直してみたい。IIIFは、その名の通り、Web上での画像のやりとりの仕方を効率化するための手法であり、それ以上でもそれ以下でもない。これがそのままデジタルアーカイブの基幹部分として使えるとい…

仏教関連の図像データベースがIIIF対応で公開されました。

…像DB(ベータ版)がIIIF(International Image Interoperability Framework)対応かつタグ検索機能付きで公開されました。 今回データベースとして公開されたのは、大正新脩大藏經全100巻のうち12巻を占める、図像とその解説を主とした部分で、「図像部」「図像編」などと呼ばれているものです。正式なご紹介については、上記URLのサイトにアクセスすれば表示されると思いますのでそちらをご覧ください。こちらのブログでは、使い方と技術面の話を少し…

今まさに広まりつつあるデジタルアーカイブの国際規格IIIFの導入の仕方

前回の記事では、IIIFについて、主にユーザ側の視点から、良くなりそうなことを簡単にご説明しました。今回は、IIIFの導入の仕方についてちょっとご紹介したいと思います。 一昨日開催された人文科学とコンピュータ研究会で、10分だけ、IIIFをご紹介する機会をいただいたので、研究者としてこれと付き合うとしたらどういうポイントがあり得るか、という視点からちょっとご紹介をしました。その中で使ったスライドの図を、まずは以下に掲載します。 要するに、 1.対応画像サーバソフトをインストー…

今、まさに広まりつつある国際的なデジタルアーカイブの規格、IIIFのご紹介

※IIIFの情報を求めてこちらに来られた方は、「IIIF日本語情報私的まとめ」もご覧ください 現在、デジタルアーカイブにおいて画像を公開し共有するための国際的な枠組みが作られ、採用が広まりつつあります。International Image Interoperability Framework、略してIIIF(トリプルアイエフ)というもので、英国図書館、フランス国立図書館、オックスフォード大学ボドリアン図書館、スタンフォード大学、プリンストン大学、イェール大学など、錚々たる機…

IIIF対応URLで古典籍から画像や文字を切り出せるように!(日本の古典籍のオープンデータ!その4)

…タ!そのn」ですが、IIIF対応画像切り出し用URL、というのを簡単に作れる様にしてみました。例によって、国文研データセット簡易Web閲覧への機能追加という形で実現しました。(が、バグ等もあるかもしれませんのでご注意ください) ※IIIFは、現在、海外の主要な大規模デジタルアーカイブ公開機関が共同で取組んでおり、採用が広がりつつある、デジタルアーカイブにおける画像共有のためのルール(ここではAPIと呼ばれています)です。詳しくは過去記事をご参照ください。 さて、今回は、国文研…

IIIFを使ってみたい人のためのIIPImage Serverインストール記(簡易版)

…の相互運用の枠組み、IIIFのためのサーバを導入してみたので簡単にご紹介」という大変冗長な記事を書いたのですが、雑談や脱線が多すぎて、インストールが難しいのではという印象を一部に持たれてしまったかもしれないと思いまして、実際に必要(そう)な作業のみに絞り込んだものを以下に書いておきます。 IIIF(International Image Interoperability Framework)の目玉(の一つ)であるImage APIを使えるようにするために必要なのは、 1.サー…

国際的なデジタル画像の相互運用の枠組み、IIIFのためのサーバを導入してみたので簡単にご紹介

…の相互運用の枠組み、IIIFというプロトコルのようなものが世界のデジタル画像データベース界(?)を席巻しております。以前にも少しご紹介しましたが、「スコットランド国立図書館、IIIFコンソーシアムに加盟 | カレントアウェアネス・ポータル」というカレントアウェアネス・ポータルの記事にもあるとおり、 オックスフォード大学ボドリアン図書館、英国図書館(BL)、スタンフォード大学図書館、バイエルン州立図書館、コーネル大学、フランス国立図書館(BnF)、ノルウェイ国立図書館、プリンス…

D3.jsとIIIF。まだ相互連携してませんが(日本の古典籍のオープンデータ!その3)

…画像流通プロトコル、IIIFに対応させてみた、という話です。 D3.jsの組み込み ということで、まず、D3.jsを組み込んだ、「タグ連想検索」を作りました、という話です。名前がちょっと仰々しいですが、要するに、関連しそうなものを連想的にたどっていけるようにする、というものをテキストデータとリンクで表示するようにしていたのですが、それをD3.jsに読み込ませるようにしただけのものです。ただ、組み込むにあたり、D3.jsのサンプルをちょっと修正して使っています。修正したのは、各…