IIIFに関する日本語情報の私的なまとめ
(2019/11/14版:2024/7/31、少しだけ追記)
IIIF (International Image Interoperability Framework) に関してこのブログで色々記事を書いてきましたが、それを中心にしつつ、他の方々が書かれたものも含め、日本語の記事に関して情報をまとめてみました。ご参考になりましたら幸いです。
構築の仕方についても、下の方にリンク&解説を用意しておりますので、構築について悩んでいる人はぜひ一度ご覧になってみてください。
なお、英語を読むことに支障がない人は、ぜひ「Awesome IIIF」もご覧ください。
2024/7/31、オープンアクセスの解説書『IIIFで拓くデジタルアーカイブ』が刊行されました。PDFでは読みづらいという人のために紙の本としても販売されています。ぜひご覧ください。
IIIFとは何か
- 今、まさに広まりつつある国際的なデジタルアーカイブの規格、IIIFのご紹介
- 「デジタルアーカイブ」における画像共有のための国際規格IIIFについてのご紹介(続)
- 仏教図像DBで学ぶ「デジタルアーカイブ」の国際規格IIIF
- 画像共有の新しい標準IIIF|LOD Diary|RDF/Linked Open Data等の最新情報ブログ【Infocom デジタルアーカイブシステム】(神崎正英氏による)
- 「デジタル文化資料の国際化に向けて:IIIFとTEI」(PDFファイル)
- つながる世界のコンテンツ──IIIFが描くアート・アーカイブの未来
- Webコンテンツを解き放つIIIFの可能性。
IIIFを通じたデジタルアーカイブ利活用の例
国内各地のIIIFコンテンツの横断検索
- IIIF Discovery in Japan(中村覚氏)
- 富士川文庫デジタル連携プロジェクト試行版(西岡千文氏)
くずし字認識
- くずし字認識ビューワ(CODH)
-
AIくずし字OCRサービス (CODH)
画像切り出し機能
アノテーション機能(タグ付けや翻刻付与など)
- 仏教関連の図像データベースがIIIF対応で公開されました。
- 仏教図像DBで学ぶ「デジタルアーカイブ」の国際規格IIIF(再掲)
- 「デジタルアーカイブ」における日本語古典籍+翻刻とIIIF、そして皆様の取組み
- Image Annotator plus IIIF Viewer (KANZAKI, Masahide氏)
各地のIIIFコンテンツを集めて一つのコンテンツを作成する
- バラバラになった各地の西洋中世写本断片をまとめて表示:IIIFの活用例 (Mirador 2.5)
- Miradorの新機能で国デコの絵巻画像をつなげる(Manifestの書き方編)(Mirador 2.5)
各地のIIIFコンテンツを集めて自分の仮想コレクションを作成する
-
顔貌コレクション(顔コレ) (CODH)
-
武鑑全集 (CODH)
- 美術史とIIIF Curation Viewer (PDFスライド,鈴木親彦氏)
- 公開されているIIIFコンテンツを収集・共同編集するツールがリリースされました (トロント大学図書館 Omeka IIIF Toolkit) ⇒ 地図年表マッピングの事例
- 世界各地の高精細画像で簡単に自分の仮想コレクションを!(IIIF Curation Viewer)
- Crowd4u+翻デジ+IIIF⇒国デコImage Wall お試し版~NDLのデジタルコレクションを図像から見ていくサイトです
3D画像に注釈をつける
- ネフェルティティの胸像(神崎正英氏)
IIIFビューワに関する記事
- Mirador 2.1 (IIIF対応ビューワ)リリース&日本の古典籍が登載!
- Mirador2.1を手元で活用(その1)
- 二つの百鬼夜行絵巻をIIIF - Miradorで並べてみてみましょう。
- Miradorの正式版 (2.6.0) に、右⇒左ページめくりが実装されます
- 簡単なIIIFビューワを作ってみよう:まとめ
IIIFに対応したデジタル化資料公開の方法について
IIIFに対応したデジタル化公開に関しては、自前で対応する方法と企業に依頼する方法があります。いずれにしても、「どういうことが必要なのか」を知っておく上でお役に立つことがあるかもしれませんので、よかったらご覧になってみてください。
導入方法の概要と課題
IIIFに対応した公開をするためには、(1) 画像を対応させることと、(2) 1つの資料に含まれる画像やアノテーション等をまとめて記述してWeb APIとして提供するという二つの準備が必要です。
(1)に関しては、やらなくてもよいという話もありますが、対応した方が動作が速くなったり部分的に切り出しができたりといった良いことがあります。いくつかの選択肢は以下のそれぞれのリンクで解説されています。
(2) は必須です。が、動的なファイルである必要はなく、JSONと呼ばれる形式のファイルを作成してサーバに置いておくだけでもよいので、JSON形式のファイルを作成できれば大丈夫です。作成方法については以下のリンク先をご覧ください。
また、二つの作業をまとめて自動的にやってくれてしまうシステムもあります。たとえばOmekaでもそういう仕組みがプラグインで提供されています。
(0) やりかた全般
(1) 画像の対応
Jpeg画像をそのままIIIF対応させたい場合その1:Lorisのインストール
- Loris IIIF Image Server on Ubuntu 16.04 (2SC1815J氏)
Jpeg画像をそのままIIIF対応させたい場合その2:digilib のインストール
大容量画像を高速に配信したい場合:IIP Image server のインストール
(2) 各種資料・データの情報を1つのファイルにまとめる
Presentation APIについて
- 画像共有の新しい標準IIIF|LOD Diary|RDF/Linked Open Data等の最新情報ブログ【Infocom デジタルアーカイブシステム】(神崎正英氏)(再掲)
- 一歩進んだIIIFマニフェストの利用|LOD Diary|RDF/Linked Open Data等の最新情報ブログ【Infocom デジタルアーカイブシステム】(神崎正英氏)
Presentation APIを実践的に作る/学ぶ
- IIIF Manifestを書く:会津日新館細江図を題材に(Egusa Yuka氏)
- 簡単なIIIFビューワを作ってみよう(1): IIIF Presentation APIの理解に向けて
- 簡単なIIIFビューワを作ってみよう(2): IIIF Presentation APIの理解に向けて
- Miradorの新機能で国デコの絵巻画像をつなげる(Manifestの書き方編)(再掲)
3. その他
IIIF対応画像配信の高速化に関して
日本のIT企業によるIIIF対応サイト
(永崎が把握している範囲でIIIF Presentation APIに対応しているサイトの新着順)
- 関西大学東アジアデジタルアーカイブ
https://www.iiif.ku-orcas.kansai-u.ac.jp/books 株式会社メタ・インフォ - 京都府立図書館貴重書コレクション
https://trc-adeac.trc.co.jp/WJ11C0/WJJS02U/2673055100 TRC-ADEAC株式会社 - 九州大学附属図書館
https://catalog.lib.kyushu-u.ac.jp/opac_browse/rare/ 株式会社シー・エム・エス -
島根大学附属図書館
https://da.lib.shimane-u.ac.jp/content/ja 株式会社ENUTechnologies - 京都大学貴重資料デジタルアーカイブ(京都大学図書館機構)
https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/ - ㈱メノックス⇒オープンストリーム - 東京都中野区立図書館
https://archive.nakano-library.jp/ - ㈱ヴィアックス - 新日本古典籍総合データベース(国文学研究資料館歴史的典籍NW事業)
http://kotenseki.nijl.ac.jp/ - インフォコム㈱ - 慶應大学メディアセンター
http://dcollections.lib.keio.ac.jp/ja - ㈱メノックス⇒オープンストリーム - 岡山県立記録資料館
http://archives.pref.okayama.jp/ - インフォコム㈱ - ヴァティカン図書館
https://digi.vatlib.it/ - ㈱ NTTデータ
日本発のIIIF対応ビューワ
- AMLAD Advanced Viewer (NTTデータ)https://digi.vatlib.it/view/MSS_Vat.estr.or.84
- Image Annotator plus IIIF Viewer (KANZAKI, Masahide)
- IIIF Curation Viewer(人文学オープンデータ共同利用センター)- Core contributor: Jun HOMMA (@2SC1815J) http://codh.rois.ac.jp/software/iiif-curation-viewer/
- IIIF Curation Platform 利用者主導型のオープンな次世代IIIFプラットフォーム
IIIF仕様書和訳(上綱 秀治氏による「仕様等の和訳 - CyberLibrarian」より)