曼荼羅上の菩薩の名前をIIIFで確認できます+あつ森対応の件

SAT大正蔵図蔵DBがアップデートされました。今回のアップデートで、IIIFアノテーションは2万件を超えました。 青山学院大学の津田徹英先生率いるチームによる作業で、科学研究費補助金の研究成果公開促進費(データベース)の成果でもあります。

今回の目玉はいくつかありますが、一つは曼荼羅画像の各菩薩等へのアノテーションです。 「等」というのは、たとえば獅子さんとか蟹さんなどもいらっしゃいますので。

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それはともかく、一つの曼荼羅に含まれる300~450くらいの各菩薩等に アノテーションが付与されましたので、これは大変に素晴らしいことです。 曼荼羅だけではありませんが、いわゆる「別紙」として大正新脩大藏經図像編に 含まれるもののうち、アノテーションが多くついているものを以下に並べておきます。 それぞれクリックしてみていただいて、津田先生達のチームの素晴らしいお仕事を堪能してみてください。

さて、改めて本件について簡単に解説しておきますと、このサイトは、SAT大蔵経テキストデータベース研究会(代表:下田正弘東京大学教授) のプロジェクトの一環であり、この研究会がデジタル化の主な対象としてきた大正新脩大藏經の 図像編に含まれる仏教関連図像の部分を属性から検索できるようにするためのシステムです。 詳しくはこちらの本chapter 01を読んでいただけるとありがたいのですが、 Web画像相互運用の国際的な枠組みであるIIIF (International Image Interoperability Framework)に準拠したアノテーションを 簡単に入力するシステムを開発して入力チームが数年かけて入力し、それを現在見ていただいている公開システムに 載せて検索閲覧できるようにしている、というものです。ちなみにこのブログの著者のここでの役割は、世間に 出回っているフリーソフトを組み合わせて、Webの入力システムや公開システムを作ったり、そのための 予算を獲得する書類作成のお手伝いをしたり、プロジェクトの進捗管理のお手伝いをしたり、といったところで、基本的に便利屋さんです。

さて、このデータベースを検索すると意外といろいろなものが出てきまして、たとえば「蟹」で検索するとこういう感じです。

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さらに、「あつまれ動物の森」に貼り付けるためのQRコード生成をすることもできまして、「あ」というリンクをたどると、 以下のような画面に来ます。

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ここで、切り出したい箇所を改めて選び直して、

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タイル数を選んで…

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「画像をタイルに分割」ボタンを押すと以下のように分割されます。

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そうすると、以下のように、QRコードがずらっと表示されますので、あとはひたすら取り込んでいくだけです。

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しばらく前にこの機能の開発にちょっとハマってしまって、任天堂の独自画像の フォーマットを分析してみたり、ビットごとに書いたものをバイナリ変換するプログラムを 書いてみたりと、結局以下のようなものを作ってしまったりして、さらに、こういうものを 公開しても問題ないかと任天堂の法務部門におうかがいを立てたりしておりました。

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さて、それはともかく、もう少しこのSAT大正蔵図蔵DBの説明に戻りますと、このDBでは「タグ」による検索ができます。 「検索」ボタンの隣にある「タグ」ボタンをクリックすると、以下のようにタグリストが表示されます。

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そこで たとえば「炎髪」を選んでから「検索」ボタンをクリックしてみると…

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このように「炎髪」を持つ尊格がリストされます。ここで、気になる尊格の名前のところに あるチェックボックスにチェックを入れると、そのサムネイル画像が、画面右上の「カート」に リストされていきます。

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その後、そのカートにある「並べて表示」ボタンをクリックすると、以下のように、 それぞれの頁が並べて表示されます。

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あとは、各画像を適宜拡大して比較すればよいのですが、右側の頁は90度傾いています。 こういう場合、画面右上のボタンをクリックすると…

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以下のように、画像を回転させたり色を調整したりするツールバーが表示されますので、ここで 画像を回転させます。

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そして、サイズを適宜ズームしたりすると、以下のように画像の比較ができます。 各ウインドウ左上のハンバーガーアイコンをクリックすると、左側のアノテーションパネルが 隠れて、以下のようにすっきりと画像のみを閲覧できるようになっています。

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さて、今日のところは眠くなってしまったのでここまでです。まだまだびっくり機能が あるのですが、また次の機会にということで、よろしくお願いいたします。