「TEIで青空文庫」勉強会を開催します

 人文学のためのテクスト構造化のガイドラインを策定すべく1987年、ニューヨークにて始まったTEI (Text Encoding Initiative)の取り組みは、2016年の東アジア/日本語分科会の設立、2018年、30年の歴史の中で初の欧米外での年次大会開催に至り、欧米の外への対応をより本格化しつつあります。東アジア/日本語分科会では、ガイドラインを日本語で便利に使えるようにするための取り組みを続けてきておりますが、それまでの取り組みが一つの区切りを迎えました。そこで、次の取り組みとして「TEIで青空文庫」勉強会を開催いたします。

 青空文庫について多くの説明は必要ないでしょう。研究者の中でもこれを利用する人は多いようであり(しかしあまり公言されないようでもありますが)、その活用可能性の高さは圧倒的です。また、一方で、お試しで色々なことを試すこともできます。そこで、青空文庫にTEIを適用してみることで色々なことをできるようにしてみよう、さらに、そこでTEIを適用できるようにしたものを共有して、みんなで色々できるようになりましょう、ということで、みんなで青空文庫にTEIを適用してみる勉強会を開催することにしました。

 

第一回は以下のように開催される予定です。(詳細はこちら

2019年1月21日月曜日 18:00〜20:00
人文情報学研究所8F(人数次第では変更になる場合があります)

なお、会場の広さの関係で、参加申し込みをしていただいております。

参加申し込みフォーム

 

 TEIって何?という人は、私の書きかけの原稿や、過去に書いたブログ記事などをご覧ください。TEIは、簡単に使えるものから非常に専門的なものまで、様々なテクストを人文学のために構造的に扱えるようにするためのガイドラインを提供しています。実は、ずいぶん前に、青空文庫の『走れメロス』をTEIに準拠してマークアップしてみたことがあります。その時の記事をご覧いただけば概要はおわかりいただけるかと思いますが(しかもマークアップされたテクストもダウンロードできますが)、TEIの適用の仕方は他にも色々あります。そこで、これも含めていろんなことをみんなで試してみよう、というのがこの勉強会の趣旨です。

 基本的に、TEIは知らないけどXMLJSONなどのデータをプログラミング言語で多少は扱える人か、TEIを知っている人、を参加者として想定しておりますが、ご興味がおありの方はぜひご参加ください。Zoomでの遠隔参加も歓迎です