3Dミーティングツール? Hubs Cloud がすごすぎて呆然

最近、バーチャルオンライン会議について色んな人と話をするのですが、リアルでもバーチャルでも比較的よく会う米国人の友人が、昨日、もうバーチャル会議飽きたからこういうのどうだ、と言ってきたのが Hubs Cloud でした。

hubs.mozilla.com

ググったらこんな風に紹介されたりもしていたのですが、

www.moguravr.com

いや、あの、もじらさん、金なくてライバルのはずのぐーぐるさんに出資してもらってなかったっけ、何やってんの…と思ったのですが、 何かもしかしたら結構すごいものになっているのかもしれないとも思い、どうも自分のところでサーバ(というか バーチャルルーム?)を立てられるようだったので、たまには人柱になってみるかと思ってちょっと試してみたのでした。

まずはインストール!と思って色々みてみましたが、設定箇所が多そうである一方、AWSで割と簡単に設定できるようだったので AWSにてインストールしてみました。ついでにドメインもとった方が設定しやすそうだったのでドメインもAWSで 取得して…最近はすごく簡単に複雑な設定ができるようになったんだなと思いながら…、とにかく、英語ですが、 マニュアル通りに手順を踏んでいけば、AWSなら確実に誰でもインストール&設定できる程度の親切さになっていました。

インストール後は、アバターとかシーンなどの後付けデータを追加して…Google Chromeでアクセスしてみました。最初はちょっと わかりにくかったのですが(これは多分私がもうこういう新しいインターフェイスに習熟しにくくなってしまって いるためだと思います)、何かこう、えらく色んなことができるようだということがわかってきて驚愕してきました。 いや、VRやってる人にとっては技術的には当たり前だと思うのですが、しかし、これがどうやらオープンソースソフトウェアで できるようになっていて、誰でも割と簡単に自分のサイトにセットアップできるようであるということに圧倒されてきたのです。

とりあえず何にそんなに驚いているかというと、

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Hubs Could

最近、動画をあれこれいじるようになってきたので、どういう動画がとれるのかなと思って少し試してみたのですが、まずは上の動画をみてください。 室内にカメラを登場させて、室内のアバターの動きを撮影することができるのです。上の動画は、すでに撮影した動画をカメラの横に置いて、さらに もう一つ動画を撮ろうとしているところです。

では、このカメラで今度は何をとってみたのかと言えば、以下の動画です。

youtu.be

アバターと一緒に、おっさんが映っている画像がありますが、これ、PCのカメラ映像を室内に表示させて、さらにそれを室内のカメラから動画撮影できるんですね。 アバターもおっさんも動いてますが、つまり、そういうことです。これができると、色んな事が一気にやりやすくなりそうです。(操作も少しだけ複雑でちょっとだけハードルがあがってしまいますが)

もちろん、手持ちの画像を室内にアップロードすることもできます。たとえば、以下のような感じですね。

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hubs could 自分の写真アップ

アバターとして色んな人が参加して、それぞれに色々コンテンツをアップして見せ合ったり、チャットしたり対話したりできるような感じですし、 バーチャルミュージアム的なものも作れそうですね。 最近、任天堂スイッチの『あつまれ 動物の森』で美術館等のデジタルアーカイブコンテンツをIIIF経由で取り込めます、ということが話題になってましたが、 これなら、任天堂スイッチを買いそびれた人でも楽しめそうですね(『あつまれ 動物の森』とは意義は全然異なるわけですが、まあそこは置いておきまして)。

automaton-media.com

今回は一人でインストールしただけなので、この後、他の人が参加するとどういう風になるのか色々試してみたいところですので、今度の週末にでも、 どなたかご協力をいたけますと大変ありがたく存じます。スケーラビリティ的なことも確認してみたいなと思っておりますので。

いや、しかし、しばらくフォローしてない間に、ほんとに変わっていくんですね。着々と開発を続けられた開発者&関係者のみなさまに深く感謝しつつ、 どういう風に(学会に)使えるか、色々検討してみたいと思います。もちろん、授業とか簡単な研究会、オンライン飲み会なんかにも幅広く使えそうですね。